2021.5.21 追記 : noteで有料記事にしていた箇所を本記事に移転、無料公開しました。
YouTubeチャンネル「Monkey Heaven チャンネル」を開設してから、チャンネル登録者数が1,000人を達成しました。
ご視聴・ご登録していただいた皆様、コメントを頂いた皆様本当にありがとうございます。
チャンネル開設から4ヶ月、気が向いたときに不定期に投稿して、投稿本数8本目で登録者1,000人達成。
特に目立った特技もない人が、全くの無名状態からたった8本の動画でここまで登録者数が増えるというのは結構珍しいケースだと思います。
・・と言っても偶然このような結果になったのではなく、戦略的に登録者数を増やす策を実践した結果だと思います。
この記事では登録者数1,000人到達のためにした戦略と実践したことをご紹介したいと思います。
もともと有料記事にしていたくらいなので、かなりボリュームがある内容です...。
【前提】運営するYouTubeチャンネルについて
「バイクや車をカスタムする日常」をテーマに10分程度のショートムービーのような動画を投稿しています。
車体のカスタムをしたり、ツーリングに行ったりする日常系動画です。基本的に動画内では顔出しせず、喋りもしません。
どのジャンルでも共通する思考を書いているつもりですが、特にYouTubeで「Vlog」っぽいジャンルを始めて登録者数を増やそう!という方には参考になる点が多いかと思います。
チャンネル登録者数を増やすには
さっそくですが、本題です。
チャンネル登録者数を伸ばすにはどうすればよいか、それは「動画の再生回数を伸ばす」。
...これだけです。
下図は運営するチャンネルの動画再生回数とチャンネル登録者数の推移のグラフです。
見事なまでに再生回数と登録者数の伸び方が相関関係にあることがわかります。
...ということで、次の項ではどうすればバコーンと動画の再生回数を伸ばすことができるのか、についてご紹介します。
とっても大事な「ジャンル選び」
まず...投稿ジャンルはよく検討しましょう。
自分の場合はホンダの小型バイク「モンキー125」購入をきっかけにチャンネルを開設しました。
もちろん大好きなバイクだから買ったんですが、YouTubeチャンネルを運営する上でこのバイクが適していた理由があります。
この「モンキー」非常に人気があるバイクだからです。2018年に発売された比較的、新しい車種ですが発売当初から爆発的ヒット。注文から納車まで数ヶ月待たなければいけないほどの人気でした。コロナ渦における小型バイクの人気もあり、現在でも納車まで半年待ちの販売店もあるそうです。
また「モンキー」は欧州、アジア(タイ・インドネシア・台湾)など世界各国で販売しているので国内外での流通量が多く、将来的にユーザー数が大きく増えることが想定されます。
人気が高く、情報の需要が多ければYouTubeで「モンキー」関連の動画が多く視聴されるのは必然です。そしてこれからも「モンキー」に興味を持つ視聴者はどんどん増える成長性があります。
もっと深く分析すると、「モンキー」については情報の"需要と供給"のバランスが取れていない状態にあると思っていました。発売年月が浅く在庫も無いため、「購入したい人・情報が欲しい人」がたくさんいて「情報を発信する人」は割と少ない状態だったんですね。
ということで、ユーザーと需要がそこそこ大きいものをテーマにするのは大事です。もし誰も乗っていないバイクを題材にしていたら最初から登録者数を伸ばすことは難しいでしょう。
しかしユーザーと需要が大きすぎても難しいです。バイクに乗る人全体を取り込もうとして「バイク全般に関するの動画」という大きいジャンルでのチャンネル運営も検討しましたが、そこにはすでに強力なライバルが多く、レッドオーシャン状態です。ずば抜けた特技も特徴もない私がどう差別化しても勝ちに行くのは大変そうだと判断しました。
図にまとめるとこんな感じです。
最も競合が少なく、需要がある「特殊能力ゾーン」に行きたいのですが、そこに行けるのは有名人や特別な才能がある人だけなんですね。
私のような一般人は「強力なライバルはそんなに多くなさそうだけど、そこそこ需要はありそう。もしかするとこの1ジャンルなら1番になれるかも。」くらいの適度にニッチな場所を見つけるのは超大事だと思います。
他のジャンルで例えると...
例えば「料理Vlog」ジャンルでは市場が大きすぎるので「お菓子作り」にする。とか。それでもライバルが多ければ「アイシングクッキー作り」動画に特化するとか...。
「旅行Vlog」だとライバルが大勢いるので「寺社仏閣に特化した旅Vlog」にするとか...。
ニッチな動画だけ投稿して数万以上の登録者を獲得するのは難しいかもしれませんが、スタート時に数千人のチャンネル登録者を獲得するにはこの方法で差別化するのが吉だと思います。
次第に登録者数が増えてきて、現在のジャンルに限界を感じたら徐々に大きいジャンルに移行すればいいわけです。
話を戻します。自分が選んだジャンル「モンキー」もそこそこ人気があるということは、それなりにライバルが多いということでもあります。
チャンネル開設時にはすでに多くのYouTuberが「モンキー」についての動画を投稿していました。意気込みとしてはこのジャンルで1番になってチャンネル登録者数をバッコーンと増やしたいところです。ではどうするか...
他者との差別化 : 映像スタイル
ほかのバイク系YouTuber(モトブログ)を見るとヘルメットにGoProをつけて喋りながら走っていたり、製品のレビューをしていたり...多少の差はあれど、どれも似たようなスタイルの動画だ。ということに気が付きました。
何事もそうですが、他の人と違う結果を出すためには、なにか他者とは違うことをしなければいけません。このジャンルで誰もやっていないことをする。それが圧倒的に違えば違うほど結果も大きく変わるはず・・・。と考えました。
そこで目をつけたのが「シネマティックVlog」という撮影・編集スタイル。高画質で美しい、映画のワンシーンを見ているかのようなショートムービーです。
Vlogの中でもひときわ人気が高い、日常の風景や旅行ミュージックビデオや映画のワンシーンのように切り取った「シネマティックVlog」。
アウトドアや暮らし、料理系ではYouTubeでも最近見かけるスタイルですが、バイクジャンルでシネマティックな映像を作るYouTuberは存在しておらず、【モトブログ×シネマティックVlog】という新しいスタイルならこのジャンルで強い差別化ができる...!!と思いました。
ですが問題もあります。バイクで本格的な撮影機材を持ち歩いて撮影するのは大変そう。というのは容易に想像がつきます。(実際、超大変です。)
しかし逆に考えれば、大変そうで誰もやらないことだからこそ、価値があるよね。と考え、方向性は決定しました。
映像DXの変化
映像クリエイターの明石 ガクトさんのnoteで語られていましたが(500円の有料記事)これを読むと「シネマティックVlog」というジャンルはこれから更に伸びるだろうと思えます。ここで内容を言うわけにもいかないので、詳細はnoteを購入してみてください...。
成功者を徹底的にコピーする
私の本業はデザイナーですが映像制作の技術は素人並です。
そこですでに人気が高い他のジャンルの「シネマティックVlog系」YouTubeチャンネルをリサーチしました。
どのジャンル、勉強でもそうですが自分が0からスキルを習得する場合、すでに完成されているスタイルを真似るのが最も効率的で吸収が早いです。(コンテンツをパクれば良いという意味ではありませんよ...。)
自分らしい撮影・編集スタイルは後から嫌でもついてきます。とにかく最初は模倣しまくります。
ということで、ひたすら視聴して撮影手法、編集方法、必要な機材を研究しました。ここでは特に影響を受けたYouTubeチャンネルをご紹介します。
・MINI_LIFEチャンネル
ミニローバーと田舎暮らしの日常。音楽にも癒やされます。
・モリノネチャンネル
アウトドア・キャンプ系。大自然の美しい映像と音が楽しめます。
・OKUDAIRA BASE
料理・暮らし系。撮影の裏側を紹介した動画はとても参考になりました👇
上記クリエイターの映像やYouTubeでも「シネマティックVlogの撮影手法」などいくらでも情報は手に入るのでじっくり勉強しました。
あとは先駆者の知見を参考にしつつ自分で撮影してみて、映像編集してYouTubeに動画投稿しながら場数をこなしていきます。
もちろん最初からうまくいくわけはありません。今思えば、1本目に初めてYouTubeに投稿した動画は「頑張って真似してるけど、全然ダメな編集」と思います。
このあたりはトライ&エラーで完成されていくものだと思っているので、その時の「OK!完璧な編集!めっちゃいい映像!」と思う気持ちを信じて投稿していました。
他者との差別化 : 撮影機材
機材に投資しています。上記動画など見ていただければわかると思いますがスマホで撮影や編集ができるものではありません。ここで差別化の話に戻りますが、誰でも簡単にスマホやアクションカメラで撮影・投稿できるようになった時代に一眼カメラで撮影して綿密に編集すれば他者との大きな差別化が図れます。
もちろん最近のスマホは画質が良いのでかなり綺麗に撮れるんですが、一眼カメラで撮った映像と比べると明らかな差を感じます。
もともと映像制作を本業にしていたわけではないので機材は新しく買い揃えました。
・Macbook pro 16インチ/ 約40万円
・カメラ(sony α7iii) / 約20万円
・レンズ(tamron 28-75mm f2.8) / 約10万円
・マイク・三脚など/ 約2~3万円
もともとMacbook proは持っていましたが4K映像の編集をするにはスペックが全然足りず、買い換えることになりました。新Macでは超快適に編集できます。
4K映像にこだわったのは、上記の明石ガクトさんのnoteでも語られている通り、スマホではなく大画面テレビでYouTubeを見ることが普通になる時代が来ると予測しているからです。
使用している機材の詳細については別の記事でご紹介しています。
≫「シネマティックな動画を作る方法 | カメラ・機材編」
海外視聴者へのアプローチ
前述したとおり海外でも人気が高い「モンキー」なので海外からの視聴・登録者は増やすことができそうです。
海外視聴者へのアプローチはかなり大事にしたいところです。日本だけを対象にするのとはYouTubeユーザー数が桁違いですからね・・・。
そこでテロップやセリフが少ない映像にしようというのは当初から考えていました。その点「シネマティックVlog」は海外視聴者とめちゃくちゃ相性が良いです。一切喋らないので・・・。
やむを得ずテロップを入れる場合は翻訳機能で字幕が出るように設定しています。また英語圏と視聴者が多い台湾での表示設定ではタイトル・説明文が英文・中国語に訳されるように設定しています。
YouTubeチャンネルの世界観を統一
投稿する動画の内容は統一して「バイクがある生活」をテーマにしています。統一されたジャンルの動画はチャンネル登録に繋がりやすいです。
またBGM、サムネイル画像、トップ画像などはこだわって統一感を持たせています。他のYouTube動画のサムネイル画像がド派手な文字だらけなので、あえて文字を入れない、きれいな写真をサムネイルに登録するだけで他の動画との差別化になると思います。
発信する情報(コンテンツ)の需要を調べる
バイクのカスタム動画が多いですが、これは単純に再生回数が伸びるからです。再生回数が増えればチャンネル登録者は増えます。
なので当たり前のことではありますが、より多くの視聴者が「見たい・知りたい」需要のあるコンテンツを作ることは意識しています。
具体的には「発売されたばかりのパーツを誰よりも早く買って動画にする」とか、「一番売れていて知名度があるパーツを選んで買う」とか...。
表には出さないですが地味にYouTuberらしく(?)あざとくコンテンツを作っています。
キーワードの選定なども抜かりなくやっています。(この辺は他の方の記事でも語られているので割愛します...)
ということを意識してチャンネル登録者数1000人達成
めでたく8本目で1,000人達成しました。下のグラフが全期間の再生数、グレーの再生マークが動画投稿日です。(再生数は登録者数とほぼ比例します。)本当は毎週投稿したかったんですが、忙しさを言い訳にぜんぜん投稿していない時期があったりしますね...。これは本当に反省しています。
グラフを見ると3週連続で投稿した後に再生回数が爆増していることがわかります。YouTubeのアルゴリズムでは定期的に投稿すると動画の評価が上がると言われていますがこれは間違いなく本当だと思います。
仮に毎週、投稿していたらもっと早い段階で登録者数1,000人を到達できただろうなぁ...と思います。
チャンネル登録者数1000人達成するために大事なこと
・そこそこ人気があるけどなんとか戦えそうなニッチジャンルを選ぶ。
・他者との圧倒的差別化を図り、そのジャンルでの新しいスタイルを開拓する。
・コンテンツ(映像)に妥協せず、何が視聴者に求められているか考える。
が大事だなぁ。と思います。
さらに定期的に投稿(週1~2回投稿)ができれば1,000人到達はかなり早いと思います。自分はそこだけできませんでしたが...
あとは伝えたいメッセージが明確にあると強いモチベーションになります。私の場合は「バイクがある生活の楽しさ、バイクのかっこよさをより多くの人に伝えたい!日本人にも、海外の人にも!」という強い動機があります。
これが仮に「登録者数を増やして広告収入たくさん欲しい!」になってしまうと続けることは難しいかなぁ...と思います。
このnoteを参考に辛い「0人→1,000人」時期を乗り切っていただければ幸いです。
ではみなさん楽しいYouTubeライフを!