ヘンリービギンズのシートバッグ

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【レビュー】ヘンリービギンズ DH-750C|大容量キャンプツーリングの決定版!拡張性が魅力のシートバッグを徹底解説

MONKEY HEAVEN

東京在住の30代アウトドア好き。 バイク・車カスタムやキャンプギアを楽しみながら発信しています! YouTube登録者3.3万人、Instagramフォロワー1.5万人。 バイク雑誌「モトモト」「カブonly」連載中。

キャンプツーリングの準備をしているとき、誰もが一度はぶつかる壁があります。それは「荷物が入り切らない」、そして「パッキングが美しくない」という問題です。

僕もこれまでは、自慢のキャンプギアを大型のバックパックに詰め込み、それを背負って旅に出ていました。しかし、走行距離が100kmを超えたあたりから、肩に食い込むストラップの重みが苦痛に変わり、翌日にはひどい肩こりに悩まされる……。

「もっと楽に、もっと遠くへ、かっこいいスタイルで旅をしたい。」

そんな思いで導入したのが、ヘンリービギンズ(HenlyBegins)の「SYSTEM」シリーズ(DH-750C)です。今回は、バックパック派だった僕がシートバッグに転向して感じた衝撃と、ハンターカブやモンキー125での実際の使用感、そしてこのバッグの真髄である「ミリタリーライクな拡張性」について、徹底的にレビューしていきます。

バックパック派だった僕が「シートバッグ」に救われた理由

モンキー125のカスタム

キャンプツーリングのスタイルは人それぞれですが、僕はどこか「バックパックを背負って走る姿」に野性味を感じて憧れていました。しかし、現実は甘くありません。

1泊2日のキャンプ装備は、食料や水を含めると10kg〜15kgに達することもあります。これを背負ったまま、前傾姿勢やニーグリップを意識して走るのは、想像以上に体力を消耗します。特に長距離ツーリングになればなるほど、肩の痛みは集中力を削ぎ、せっかくの絶景を楽しむ余裕すら奪っていきました。

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もう限界だ...シートバッグ買お...。

この当たり前の決断をした瞬間、バイクライフは劇的に変わりました。シートバッグを導入してまず驚いたのは、「体の自由度」です。肩にかかっていた重圧がゼロになり、ライディングそのものに集中できる。目的地に到着したときの疲労感が、バックパック時代の半分以下になったと言っても過言ではありません。

数あるシートバッグの中から、なぜ僕がヘンリービギンズの「SYSTEM」を選んだのか。その理由は、機能性だけではない「ロマン」にありました。


ヘンリービギンズ「SYSTEM」DH-750C:唯一無二の魅力

ヘンリービギンズには、プロライダーの意見を反映した「PRO」シリーズや、シンプルで使いやすい「BASIC」シリーズが存在します。その中でも異彩を放っているのが、この「SYSTEM」シリーズです。

ミリタリーライクな機能美

このバッグを一目見た瞬間、多くの人が「かっこいい」と感じるはずです。その正体は、バッグ全体に張り巡らされた「パルステープ(PALS)」。軍用のタクティカルバッグなどに採用されるこの仕組みにより、外側にポーチを増設したり、カラビナを引っ掛けたりすることが可能です。

「自分仕様に武器をカスタマイズしていく」ような感覚は、他のシートバッグでは味わえません。

圧倒的なキャパシティ:65L+12L

メイン気室の65Lという数字は、キャンプに必要な道具(テント、シュラフ、マット、焚き火台、クッカー、テーブル、チェア)をほぼすべて飲み込むサイズです。さらに、付属のシステムポーチ5点を外側に装着することで、最大+12Lの容量を確保。合計で約77Lという、数日間の連泊にも対応できるモンスター級の積載力を誇ります。


「PRO」シリーズ譲りの高い基本性能

見た目の派手さに目が行きがちですが、中身はヘンリービギンズの最高峰「PRO」シリーズの技術が詰まっています。

  • ズレない: 底面のノンスリップシートに加え、スライドストッパーがシートの縁に引っかかることで、前後左右のズレを徹底的に抑え込みます。
  • 形が崩れない: インナーフレームが入っているため、中身が空の状態でもシャキッとした形状を保ちます。連結ベルトを締め込むことで、走行中のバタつきもありません。
  • 美しいシルエット: 荷物をパンパンに詰めても、連結ベルトの効果でシュッとした見た目を維持できます。これがバイク全体のスタイリングを崩さない秘訣です。

【実例紹介】ハンターカブ&モンキー125への積載

今回は、僕の愛車である2台の125ccクラスのバイクに積載してみました。

ケース1:ハンターカブのリアキャリアへ「直載せ」スタイル

【用途:軽量・身軽なソロキャンプ】 ハンターカブの広大なリアキャリアをフルに活かし、シートバッグをそのまま積載するスタイルです。 65Lのメイン気室にはテント、シュラフ、マットが余裕で収まります。キャリアの低重心を保てるため、ワインディングロードでもバイクの挙動が安定し、非常に走りやすいのが特徴。一番オーソドックスで、かつ「走る楽しさ」を損なわないスタイルです。

ケース2:大型コンテナ(THOR 53L)× シートバッグのスタッキング

【用途:長期連泊・贅沢キャンプ】 ハンターカブにTHOR(ソー)の53L大型コンテナを積み、その上にシートバッグDH-750Cを鎮座させる「要塞スタイル」です。 コンテナには食材や焚き火台などの重機を入れ、シートバッグには着替えやソフトギアを。

計100Lを超える圧倒的な積載量になりますが、ヘンリービギンズのバッグは底面の剛性が高いため、コンテナの上でも安定感は抜群。キャンプ場で連泊したり、料理にこだわりたい時の究極の組み合わせです。

ハンターカブの場合、サイドキャリアを組みあわせれば更に積載量がUPします。

»関連記事 : ハンターカブにはサイドキャリアが大正解!積載性能を徹底検証

ケース3:モンキー125への大型積載スタイル

【用途:小型バイクでの大冒険】 「モンキーにこんなデカいバッグが載るの?」と思われるかもしれませんが、大丈夫です。 僕はモンキー125に社外品の耐荷重15kg大型リアキャリアを取り付けています。そのキャリアの上にDH-750Cを載せています。※キャリアの取付・積載は自己責任でお願いします。

関連記事 : キャンプにも最適!モンキー125に15kg積載リアキャリア取り付け【R-SPACE】

小型バイクだからこそ、積載を「バイク任せ」にできるシートバッグの恩恵(疲労軽減)は絶大です。


実際に使ってわかった「システムポーチ」の利便性

この製品の最大のトピックである「外付けポーチ」。これがツーリング中のストレスを劇的に軽減してくれました。

キャンプツーリングにおける「小物の定位置」

これまでの大型バッグでは、キャンプ場の受付で財布を出したり、道中で写真を撮るために予備のバッテリーを探したりする際、一度メインのジッパーを開けて中をかき回す必要がありました。

しかし、DH-750Cなら:

  • ポーチA: 財布、スマホ、モバイルバッテリー(すぐに使うもの)
  • ポーチB: ウェットティッシュ、アルコール消毒、ゴミ袋
  • ポーチC: レインカバー、ディスクロック
  • ポーチD: 設営時にすぐ使いたいヘッドライト、軍手

といった具合に、「用途別の部屋」を外側に作ることができます。

メインバッグを閉じたまま、必要なものに数秒でアクセスできる。この快感は一度味わうと戻れません。


デメリットと向き合う:快適に使うためのコツ

非常に完成度の高いバッグですが、独特の仕様ゆえのデメリットも存在します。ここを理解して購入することが、失敗しないポイントです。

デメリット1:ポーチの中身を忘れると「迷宮」化する

あまりにポーチが多いため、適当に収納してしまうと「あれ、ライトどこに入れたっけ?」とすべてのポーチを開けて確認する羽目になります。バックパック以上に「収納の定位置化」が求められます。

「右側は衛生用品、左側は貴重品」といったルールを自分の中で決めておくことが重要です。

デメリット2:モールシステムの脱着はちょっと「気合」が必要

ポーチを固定するモールシステム(パルステープとベルトの組み合わせ)は、軍隊でも採用されるほど強固な固定方法ですが、その分、付け外しには若干手間がかかります。

「今日はこのポーチだけ外して持ち歩こう」といった気軽な脱着は期待しないほうがいいです。僕は「基本はつけっぱなし」を前提としています。


商品スペック表

項目詳細
商品名ヘンリービギンズ DH-750C コンプリートセット
品番22132
容量本体 65L + ポーチ計 12L(合計 77L)
最大積載重量14kg
付属品固定ベルト、ショルダーベルト、レインカバー、ポーチ5種
DH-750C仕様

まとめ:DH-750Cは「自由」を手に入れるための装備

バックパックの重みで肩を壊しそうになっていたあの日、僕が求めていたのは「荷物を運ぶ道具」ではなく、「旅を快適にするシステム」でした。

ヘンリービギンズのDH-750Cは、その名の通り一つの完成された「システム」です。

圧倒的な容量でキャンプ道具をすべて飲み込み、機能的なポーチですぐに必要なものを取り出せる。そして何より、バイクを降りて眺めたときの、あのミリタリーで無骨な佇まい。

「肩の荷を下ろして、もっと遠くへ。」

もしあなたが今、積載量や長距離走行の疲れに悩んでいるなら、このシートバッグはその悩みを解決する最高の投資になるはずです。ハンターカブやモンキー125といった小型バイクから、大型のアドベンチャーバイクまで。このバッグを載せた瞬間、あなたのバイクは世界中どこへでも行ける「移動基地」へと進化します。

さあ、次の週末は、このバッグにすべてのロマンを詰め込んで旅に出ませんか?

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