2026年モデルのホンダ・ハンターカブ(CT125)は、ついに税込49.5万円まで値上げされました。50万円に迫る新車価格を前に「中古は高すぎる?」「今は待つべき?」と悩む方も多いはずです。
私自身、新車の高さに悩み、最終的に走行500kmの旧型(JA55)中古を41.5万円で購入しました。決め手は価格そのものよりも、約6万円分の「好みのカスタム」が最初から付いていたことです。
本記事では、実体験をもとに中古ハンターカブの現状を客観的に分析。新車との差額や型式による仕様の違い、後悔しないための判断基準を本音で解説します。中古は「価格」で選ぶと失敗します。

納得できる「条件」の見極め方を共有します。
ハンターカブ中古は今買うべきか?【結論】

結論からお伝えすると、「自分の好みに合致する個体」が見つかったなら、今は間違いなく買いです。
逆に、「とにかく安く済ませたい」という理由だけで中古を探しているのなら、少し立ち止まったほうがいいかもしれません。その理由は、現在のハンターカブ市場が以下の「3つの現実」に直面しているからです。
1. 新車価格が「50万円」の大台に迫っている

2026年モデルの価格は49.5万円(税込)。諸費用を含めれば、乗り出し価格は50万円を超えてきます。この「新車の高騰」が中古相場を下支えしており、今後も劇的に値崩れする可能性は低いと考えられます。
2. 「中古=安い」という常識が通用しない
ハンターカブの中古相場は非常に特殊です。
- 新車に近い高年式: 新車価格とほぼ変わらない
- 低走行の旧型(JA55): 40万円前後の高値安定
このように「中古だから10万円安い」といった感覚で購入できるバイクではなくなっています。
3. 判断基準は「車両価格」ではなく「総額」

中古車を選ぶ最大のメリットは、安さよりも「すでに装着されているカスタムパーツ」にあります。 ハンターカブは、手を入れたくなるのが醍醐味のバイクです。もしあなたが「どうせ後でキャリアやグリップヒーターを付ける」と考えているなら、それらが最初から付いている中古車は、実質的に新車より10万円以上お得になる計算になります。
【実体験】私が「あえて」JA55の中古を41.5万円で買った理由

結論から言えば、私の購入動機は「安さ」ではなく、「トータルコストの圧倒的な低さ」でした。
最初は「中古なら35万円くらいで……」と甘い期待を持っていましたが、現実は甘くありません。それでも走行距離500kmのJA55を41.5万円で即決したのには、明確な計算がありました。
1. 新車価格49.5万円との「8万円」の差
2026年モデルの新車価格は49.5万円。私が購入した中古車は41.5万円。 単純な車両価格の差は8万円です。
「たった8万円の差なら、最新型(JA65)の新車の方がいいのでは?」と普通は思いますよね。しかし、ここに「カスタム費用」を加算すると、景色がガラリと変わります。
2. 決め手は「約6万円分」の即戦力カスタム

私が購入した個体には、最初から以下の実用的なパーツが装着されていました。
- フロントキャリア
- センターキャリア
- 可倒式ミラー
- グリップヒーター
- USB電源など
これらを自分で新品購入するとパーツ代とだけで最低でも6万円以上はかかります。
- 新車で同じ仕様にする場合: 約49.5万 + 6万 = 約55.5万円
- 私の中古車: 41.5万円
実質的な差額は「約14万円」。この差は、ヘルメットやキャンプ道具を一式新調できるほど大きな差です。
6万円分のカスタムの詳細はこちらの記事で開設しています↓
中古選びの落とし穴:JA55とJA65の決定的な違い
中古を探していると、2020〜2022年モデルの「JA55」と、2023年以降の現行モデル「JA65」が混在しています。
「見た目が同じなら安い方でいい」と飛びつくと、後でパーツが適合せずに泣くことになります。
1. 最大の落とし穴「リアキャリアの仕様変更」

私が最も焦ったのが、リアキャリアの形状変更です。 ハンターカブの象徴である巨大なキャリアですが、実はJA55とJA65で仕様が微妙に違います。
- JA55: キャリアにネジ穴(サービスホール)が4つある
- JA65: ネジ穴がなくなり、さらに吸気ダクトの構造が変わった
これの何が問題かというと、「JA55用の延長キャリアやカスタムパーツが、JA65にはそのまま付かない(逆も然り)」という事態が起こる点です。中古で買った個体に後付けでパーツを盛ろうと考えている方は、必ず「型式専用品」かどうかを確認しなければなりません。
実際に私はJA65専用のサイドキャリアを取り付けるために「JA65純正リアキャリア」をフリマアプリで購入して交換する羽目になりました。
2. 「5速化」だけじゃないエンジンの差

よく「JA65はエンジンが新しくなって走りが良くなった」と言われます。確かに最新のJA65は低中速のトルクが強化されていますが、JA55が劣っているわけではありません。
- JA55: 熟成された旧世代エンジン。社外パーツが豊富で、自分好みにいじりやすい。
- JA65: 最新規制に対応した新エンジン。ロングストローク化でトコトコ走る力が強い。
正直、街乗りやキャンプツーリングの範囲内であれば、目くじらを立てるほどの差はないというのが私の本音です。
3. 型式を気にしない人ほど「パーツ適合」に泣く
「動けばいいから型式なんてどうでもいい」と思っている人ほど要注意です。 ネットショップで「ハンターカブ用」と書かれたパーツを買っても、届いてみたら自分の型式には付かなかった……という失敗が、このバイクでは多発しています。
中古ハンターカブを「今買うべき人」vs「待つべき人」
ハンターカブ選びに「正解」はありませんが、あなたのスタイルによって「選ぶべき道」は明確に分かれます。
「今すぐ中古(特にJA55)を買っていい人」
以下に当てはまるなら、理想の個体に出会った瞬間にハンコを押して良いでしょう。
- カスタム前提で考えている: すでに6〜10万円分のパーツ(キャリア、電源系、マフラー等)が付いているなら、新車より圧倒的にコスパが高いです。
- 「4速」で不満がない: 街乗りやトコトコ走るソロキャンプがメインなら、JA55のエンジン特性で十分満足できます。
- パーツの適合を自分で調べられる: 「JA55専用」という言葉を理解し、中古パーツ市場(ヤフオクやメルカリ)を賢く使える人。
- 納車を急いでいる: 新車の納期を待たず、今週末から旅に出たい人。
「今は待つか、新車を選ぶべき人」
逆に、以下の条件に1つでも当てはまるなら、中古(JA55)を買うと後悔する可能性が高いです。
- 「5速」の走りにこだわりたい: 幹線道路を余裕を持って走りたい、最新エンジンのフィーリングを重視するならJA65一択です。
- 将来のリセールを最優先する: 数年後に売却することを前提にするなら、高年式のJA65(新車)の方が値崩れしにくい傾向にあります。
- 「自分色」にゼロから染めたい: 他人のカスタムが入っていない、まっさらな状態から自分好みに仕上げたいなら新車がベストです。
- メカに弱く、保証を重視する: 中古車特有の個体差や、前オーナーの扱いを気にするストレスを避けたい人。
中古で損しないための最終チェックリスト

「これだ!」と思う個体に出会っても、勢いで契約する前に以下の4点だけは必ず確認してください。ここを確認するかどうかで、数万円単位の「隠れた出費」が変わります。
- 型式の再確認(JA55か、JA65か): 年式だけでなく、車体番号やエンジンの形状を必ず確認しましょう。「現行だと思って買ったら旧型だった」というミスは意外と多いです。
- リアキャリアの「歪み」と「傷」: ハンターカブは過積載されやすいバイクです。キャリアが微妙に歪んでいないか、大きな傷がないかを確認してください。パーツの取り付け精度に直結します。
- カスタム総額を「定価」で計算してみる: 付いているパーツをメモし、AmazonやWebikeで価格を調べてみてください。「車両価格 + パーツ代 + 工賃」を計算したとき、新車価格(49.5万円)を上回るようなら、それは本当にお得な中古車です。
- 「野ざらし放置」の形跡がないか: カブ系はタフですが、ボルト類やチェーンに錆が目立つ個体は、前オーナーの扱いが雑だった可能性があります。走行距離が短くても、保管状態が悪い中古は避けましょう。
結論|中古ハンターカブは“価格”ではなく“条件”で決める

ハンターカブの中古相場は、今後も大きく下がることは考えにくいでしょう。むしろ新車価格の上昇に合わせて、程度の良い中古の価格はさらに高止まりする可能性すらあります。
私がJA55を41.5万円で買った経験から言えるのは、「8万円の差額」を単なる数字として見るのではなく、「その差額で何ができるか」を考えるのが正解だということです。
- 8万円浮けば、憧れのキャンプギアを揃えられる。
- 8万円浮けば、四国や北海道への長期ツーリング資金になる。
「型落ちだから」「中古だから」と卑屈になる必要はありません。あなたが納得できる「カスタム」と「状態」の個体に出会えたなら、それがあなたにとっての最高の買い時です。
最後に:もし今のバイクから乗り換えるなら
中古を検討する際、まずは「今乗っているバイクがいくらで売れるか」を把握しておくことが重要です。ハンターカブ同様、今はお持ちのバイクの価値も上がっているかもしれません。査定額を軍資金に、賢く理想の1台を手に入れてください。


