「ハンターカブの新型が出た!」と思ってスペックを調べたら、走りは変わっていない。でも価格は上がっている——そんな複雑な気持ちを抱えているあなたへ。
この記事では、2026年モデルのCT125ハンターカブについて、変更点・新色の魅力・値上げの背景・旧型や中古との比較まで、購入判断に必要な情報をすべてまとめました。

動画でも解説していますのであわせてチェックしてください。
2026年モデルの基本情報まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年2月20日(金) |
| 価格 | 税込49万5,000円 |
| 前モデル(2025年)比 | +2万2,000円 |
| カラー | アステロイドブラックメタリック(新色)/マットフレスコブラウン(新色・復活)/グローイングレッド(継続) |
| エンジン | 空冷4ストOHC単気筒 123cc(変更なし) |
| 最高出力 | 約9.1PS(変更なし) |
| 燃費 | 66.9km/L(変更なし) |
| タンク容量 | 5.3L(変更なし) |
| 免許区分 | AT小型限定普通二輪免許で乗車可 |
2026年2月20日、ダックス125と同日に全国のホンダ正規販売店に並びました。すでに実車が確認できるショップも増えています。
変更点はカラーのみ——スペックは据え置き

まず結論から言います。
2026年モデルの変更点は、カラーラインナップの全面刷新だけです。
エンジン、フレーム、サスペンション、ブレーキ——走行性能に関わる部分はすべてそのまま。空冷4ストOHCの123ccエンジンも、AT免許で乗れる自動遠心クラッチも、最高出力約9.1PSも変わっていません。
「中身が進化しているはずだ」と期待していた方には正直なところ物足りないかもしれません。しかし、ハンターカブのベーシックな走行性能はすでに完成されており、特に不満が聞かれるポイントではないのも事実です。
また、今回同時発売されたモンキー125やダックス125も同様に「カラーチェンジのみ」の内容で、ホンダのレジャーバイクシリーズ全体として同じ方向性のアップデートがされています。
新色①「アステロイドブラックメタリック」がSNSで話題になった理由

2026年モデルで最大の話題を集めているのが、新色「アステロイドブラックメタリック」です。
「アステロイド(Asteroid)」とは小惑星のこと。宇宙の闇を思わせる深みと重厚感のある黒——そのロマンのある名前が示す通り、マット系とは一線を画す艶のある上質なブラックです。
なぜこのブラックがハンターカブに映えるのか

ハンターカブというバイクの特徴として、もともと黒いパーツが非常に多いという点があります。
- ハンドルバー
- 大型リアキャリア
- 前後サスペンション
- スイングアーム
- ヘッドライトステー
これだけの部品がデフォルトで黒く統一されています。そこに今回、ボディカラー自体がブラックになったことで、全身が一体感を持ってビシッと引き締まる——「塊感のある精悍なスタイル」が完成しました。
これまでのハンターカブは、ボディカラーとブラックパーツの「コントラスト」を楽しむデザイン哲学でした。今回のブラックモデルはその発想を逆転させ、全部黒で統一することで生まれる圧倒的な存在感を狙っています。
「都会でも映えるハンターカブ」という新しい顔

アップマフラーや大型リアキャリアなど、タフでアウトドア色の強いデザインに、このブラックが加わることで、「キャンプ・ツーリング」だけでない都市的でファッション性の高い雰囲気が生まれています。
「ハンターカブでソロキャンプに行きたい」という王道スタイルはもちろん、「街でもかっこよく乗りたい」というユーザーにとっても、これほど刺さるカラーはこれまでなかったかもしれません。
新色②「マットフレスコブラウン」——2020年初代モデルファン待望の復活色

もう一つの新色が「マットフレスコブラウン」です。ただし、ハンターカブファンにとってこれは「復活色」と呼んだほうが正確かもしれません。
2020年にCT125ハンターカブが現行モデルとして登場した際、最初期のラインナップに入っていたのがこのブラウン系カラーです。サンドベージュとも表現したくなるような、アースカラー系のマットな質感は、発売当初から根強いファンを持っていました。
「ツーリングやキャンプに行くバイクといえばこの色」というコアなハンターカブファンには、今回のラインナップの中で最も刺さるカラーかもしれません。SNS上でも「マットブラウン復活した!」と喜ぶ2020年モデルオーナーの声が多く見られました。
継続色「グローイングレッド」はやっぱり外せない

継続色の「グローイングレッド」は、ハンターカブのアイデンティティそのものと言っていいカラーです。
往年の名車「CT110ハンターカブ」から連なる赤いボディは、現行モデルが2020年にデビューして以来、ずっとラインナップに残り続けてきました。「ハンターカブといえば赤」という方、「初めて買う一台で間違いのないものを選びたい」という方には、今年もこの色が最もおすすめです。
3色の中で最も無難という意味ではなく、ハンターカブの歴史と個性を正面から体現している色として、このレッドを選ぶことには確かな意味があります。

私もこの赤に惚れ込んで購入しました。
2万2千円値上げの理由——バイクショップの本音
税込49万5,000円という価格を見て「なぜ?」と思った方のために、背景をきちんと整理します。
値上げの規模感を正しく理解する

2025年モデルは47万3,000円でしたので、今回の値上げ幅は2万2,000円です。
同時期に発売されたモンキー125やダックス125は4万4,000円の値上げで、これらと比べると半分程度の上げ幅に見えます。ただし、ハンターカブは2025年モデルへの更新時にすでに3万3,000円の価格改定が行われていました。累計で見れば他のシリーズとそれほど差はなく、ホンダのレジャーバイクシリーズが横並びで49万5,000円に揃ったというのが実情です。
バイクショップからの正直な声

この価格設定について、現場のバイクショップスタッフは次のように話しています。
「正直に言えば、ホンダとしてはとにかく価格を上げる必要があった。世界的な資材・製造コストの上昇が続く中、このままでは採算が合わない。ただ、昨日まで47万円だったものを中身も変えずに明日から49万円にします、とは言えない。だから新色追加という"モデルチェンジの体裁"を整えて、価格をスライドさせた——これが本音でしょう。モンキーもダックスもハンターカブも、全部同じシナリオです」
ユーザー視点では厳しい言葉に聞こえるかもしれませんが、これは何もホンダに限った話ではなく、バイク業界全体で起きていることでもあります。円安の影響、鉄鋼・アルミなどの素材費高騰、半導体不足の余波——こうした構造的なコスト上昇が、各メーカーの価格改定を後押ししています。
それでも49万5千円は"買う価値"があるか?

「値上げの理由はわかった。でも、買う価値はあるのか?」という本質的な問いに答えます。
ハンターカブが持つスペックを改めて整理
- 燃費66.9km/L:タンク容量5.3Lで単純計算すると、満タンから約355kmの航続距離
- AT免許で乗れる:AT小型限定普通二輪免許(いわゆる「小型AT限定」)で運転可能。マニュアルクラッチ操作なし
- タフな実用装備:大型リアキャリア、アップマフラー(水没対策)、ハイマウント吸気(悪路対応)は見た目だけでなく機能として意味がある
- 125ccクラスの維持費の安さ:自動車税は年間2,400円(2025年現在)、高速道路には乗れないが一般道での実用性は高い
49万5千円で手に入るもの

街乗り・ツーリング・キャンプ・未舗装路まで対応できる走行性能、圧倒的な燃費性能、そして今回の精悍なブラックカラー——これが揃っていると考えると、125ccクラスの中で最も「コストパフォーマンスの高い個性派バイク」という評価は変わらないと思います。
もちろん、「カラーチェンジだけで2万円以上の価値があるか」という問いに対して「はい」と即答できるかどうかは個人差があります。ただ、中古市場でのリセールバリューが高いこと、そしてハンターカブというモデル自体の完成度の高さは、価格上昇後も変わらない事実です。
旧型新車・中古を賢く選ぶポイント
「価格が気になるから、旧型や中古も検討したい」という方のために、具体的な選び方をまとめます。
①旧型新車を探す——今がラストチャンス

2025年モデル(47万3,000円)の在庫が、まだ一部ショップに残っている可能性があります。新型発売直後のこのタイミングが、旧型在庫を定価で購入できるラストチャンスです。
差額の2万2,000円でヘルメット・グローブ・ロックなどの基本装備が揃えられることを考えると、「色にこだわりがない」「新型カラーに特別な魅力を感じない」という方には、旧型在庫を探す価値は十分あります。
関連記事:125cc(原付二種)を買ったら何する?納車前後にやるべき手続き・準備・装備リスト完全版
②中古ハンターカブの相場と選び方
2026年3月時点でのハンターカブ中古相場は、おおよそ30〜45万円前後が中心。走行距離やコンディション、カラー・年式によって幅があります。
中古を選ぶ際の最重要ポイントは、エンジン世代の確認です。
| 年式 | エンジン | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 2020〜2022年(初期) | 旧排ガス規制対応エンジン | パワー特性・フィーリングが異なる |
| 2023年以降(現行) | 新排ガス規制対応ロングストロークエンジン | 最新型と走行性能の差はほぼなし |
2022年12月以降のモデルから現行エンジン(新排ガス規制対応)に切り替わっています。2023年モデル以降の中古であれば、走行性能は2026年新型とほぼ同等です。初期型にも味わいはありますが、エンジン世代を意識したうえで選ぶことをおすすめします。
関連記事:【2026年版】ハンターカブ中古は高すぎる?JA55を41.5万円で買った私の結論
③今乗っているバイクを売るなら、査定は早めに動く

ハンターカブの購入資金を捻出するために、今乗っているバイクを売ることを検討している方も多いはず。バイクの査定は、「一括査定で複数業者に比較させること」が最高値を引き出すための基本です。特に人気モデルは需給バランスで相場が動くため、タイミングを見極めることも重要です。
関連記事:125ccへの乗り換えを検討中なら!今のバイクを「最高値」で手放すための賢い査定術
まとめ:2026年モデル、買うべき人・待つべき人

最後に、判断の整理をしておきます。
✅ 2026年新型を買うべき人
- アステロイドブラックに一目惚れした人。このカラーのためだけに新型を選ぶ価値は十分あります
- マットフレスコブラウンの復活を待っていた2020年モデルのファン
- 新車の安心感・保証を重視する人
- 中古探しに時間をかけたくない人
🔄 旧型新車・中古を狙うべき人
- カラーにこだわりがなく、とにかく安く手に入れたい人
- 2025年モデルの在庫をタイムリーに見つけられた人(差額2.2万円の節約は大きい)
- 走行性能はそのままで十分、コストを抑えたい人→ 2023年以降の中古がねらい目
⏳ もう少し待ってもいい人
- 次のモデルチェンジで走行性能のアップデートを期待している人——ただし、時期は未定。125ccクラスのフルモデルチェンジはそう頻繁には起きないため、待ち続けるリスクもあります
ハンターカブは125ccクラスの中でも、中古市場での資産価値が特に高い一台です。「買うタイミングを間違えた」と後悔しないためにも、新車・旧型・中古それぞれの選択肢を冷静に比較したうえで、自分にとって最適な一台を選んでください。
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