PCX125は完成度の高い人気モデルですが、本体価格だけで判断するのは少し危険です。
実際に乗り始めると、保険・税金・メンテナンスなど、さまざまな費用がかかります。この記事では、PCXの「リアルな総額」を具体的にシミュレーションします。
PCX125の乗り出し価格はいくら?

PCX125の新車 車両本体価格は、おおよそ38万円前後(税込)です。
ただし、実際に支払う金額は「本体価格」だけではありません。
バイクを公道で走らせるためには、登録費用や保険料などの諸費用が必要になります。
一般的な内訳は以下のとおりです。
- 車両本体価格:約38万円
- 登録代行費用:約1〜2万円
- 自賠責保険(12ヶ月):約7,000円前後
- 納車整備費用:1〜2万円前後
- ナンバー取得関連費用:数千円
これらを合計すると、乗り出し価格はおよそ40万円前後になるケースが多いです。
もちろん、販売店によって諸費用は異なりますし、自賠責保険を複数年契約にすれば初期費用はやや高くなります。
さらに、ヘルメットやロック、リアボックスなどを同時に購入すれば、プラス数万円かかることも珍しくありません。
つまり、「38万円だから安い」と思っていても、
実際には40万円〜45万円程度を見ておくと安心というのが現実的なラインです。
ここで一度考えたいのは、
この金額を“全額自己資金で出すのか”、それとも“今乗っているバイクの売却金額を充てるのか”
という点です。
たとえば、現在のバイクが10万円〜15万円で売れれば、実質的な負担はかなり軽くなります。
購入後に「思ったよりきつい…」とならないためにも、まずはPCXのリアルな乗り出し価格を把握しておくことが大切です。
次の章では、購入後にかかる“年間維持費”について詳しく見ていきましょう。
年間維持費はいくらかかる?

PCX125は「維持費が安い」とよく言われますが、実際に年間どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
ここでは、通勤や街乗りで年間5,000km程度走行するケースを想定して計算してみます。
■ 軽自動車税
125ccクラスの軽自動車税は、年間2,400円です。
これは固定費なので、毎年必ずかかります。
■ 自賠責保険
自賠責は加入年数によって1年あたりの負担が変わりますが、目安としては年間7,000円前後と考えておけば問題ありません。
■ 任意保険
任意保険は年齢や等級によって大きく変わります。
- 20代:年間5〜8万円前後
- 30代以降:年間2〜4万円前後
目安として、平均的には年間3〜5万円程度を見ておくと現実的です。
自動車保険にオプションとして追加できる「ファミリーバイク特約」では保険料を抑えることができます。
■ ガソリン代
PCXの燃費は非常に優秀で、実燃費でも40km/L前後を期待できます。
年間5,000km走行の場合:5,000km ÷ 40km/L = 125L
125L × 170円(仮)= 約21,000円
つまり、年間約2万円前後です。
■ メンテナンス費用
- オイル交換(年2回):約6,000〜8,000円
- タイヤ・ブレーキなど消耗品の積立:1〜2万円目安
平均すると、年間1〜2万円程度を見ておくと安心です。
年間維持費の合計は?
まとめると:
- 軽自動車税:2,400円
- 自賠責:約7,000円
- 任意保険:約3〜5万円
- ガソリン:約2万円
- メンテナンス:約1〜2万円
合計すると、
年間およそ5万〜8万円前後がひとつの目安になります。
任意保険の条件によって差は出ますが、PCXは125ccクラスの中でも比較的維持しやすい部類と言えるでしょう。
ただし、ここで重要なのは――
この年間コストが「何年続くか」という視点です。
次の章では、5年間乗った場合の総額をシミュレーションしてみます。
5年間乗った場合の総額シミュレーション

ここまでの数字をもとに、PCX125を5年間所有した場合の総額を計算してみましょう。
今回は、以下の条件でシミュレーションします。
- 乗り出し価格:40万円
- 年間維持費:6万円(平均値)
- 走行距離:年間5,000km
■ 5年間の維持費
年間6万円 × 5年 = 30万円
■ 購入費用+維持費の合計
- 乗り出し:40万円
- 5年間維持費:30万円
合計:約70万円
つまり、PCXを5年間所有すると、トータルで約70万円前後がひとつの目安になります。
「125ccでも意外とかかるな」と感じる方もいるかもしれません。
ただし、ここで忘れてはいけないのが――
リセール(売却価格)です。
■ 5年後の売却価格は?

PCXは中古市場でも非常に人気が高く、状態や走行距離にもよりますが、5年後でも10万円〜20万円前後の査定がつくケースは珍しくありません。
仮に15万円で売却できたとすると、70万円 − 15万円 = 実質55万円
5年間で55万円なら、年間あたり約11万円。1ヶ月あたりにすると、約9,000円前後です。
こうして考えると、PCXは“維持費が安いだけでなく、手放すときも強い”モデルと言えます。
もし今バイクを持っているなら

PCXの総額を考えるうえで、もうひとつ大切なのが「今のバイクの価値」です。
買い替えを検討している場合、現在のバイクがいくらで売れるかによって、実質的な負担額は大きく変わります。
たとえば、今のバイクが12万円で売れた場合。
PCXの5年総額が70万円だとすると、実質負担は58万円になります。
この差は決して小さくありません。
■ 多くの人がやっていないこと
意外と多いのが、
- 納車直前まで査定を受けない
- ディーラーの下取り価格だけで決めてしまう
というケースです。
しかし実際は、同じバイクでも査定先によって金額が変わることがあります。
「売る」と決めていなくても、
今いくらになるのかを知っておくだけで、資金計画はかなり現実的になります。
■ 査定は“価格確認”として使える
例えば、バイク王の出張査定は査定だけなら無料です。
- まだ売るか決めていない
- 乗り換えるか迷っている
- 相場だけ知りたい
この段階でも問題ありません。
むしろ、購入前に価格を把握しておく方が冷静な判断ができます。
■ 実質負担を下げるための一歩
PCXはリセールの強いモデルですが、
今乗っているバイクもまた、需要があるうちに価値を確認しておくことが重要です。
特に125ccクラスは中古市場でも動きが早いため、
タイミングによって価格が変わることもあります。
「買う前に、今の価値を知る」これは損をしないためのシンプルな行動です。
PCXを前向きに検討しているなら、まずは総額と、現在の資産価値をセットで把握しておくことをおすすめします。
まとめ

PCX125は、125ccクラスの中でも完成度が高く、通勤・通学から日常使いまで幅広く活躍する人気モデルです。
ただし、見るべきなのは本体価格だけではありません。
- 乗り出し価格:約40万円前後
- 年間維持費:約5〜7万円
- 5年間の総額:約70万円が目安
決して安い買い物ではありませんが、リセールまで含めて考えれば実質負担は抑えられます。
大切なのは、総額で判断すること。
そして、今バイクを持っているなら、現在の価値を把握しておくことも重要です。売却額によって負担は大きく変わります。
購入後に後悔しないためにも、
「買う金額」と「今の価値」の両方を整理したうえで判断しましょう。
数字が見えれば、選択はずっとラクになります。