スマホで撮ったペットの写真、見返すと同じような構図ばかりになっていませんか。上から覗き込んで撮った顔、こちらを見た瞬間の一枚。それはそれでかわいいのですが、ペットが実際にどう動き、どんな景色を見ているかは、その撮り方ではほとんど残りません。
この記事では、ペット撮影を「誰が」「どこから」撮るかで整理し、それぞれに向いたカメラを紹介します。結論を先に言うと、犬・猫の撮影ではウェアラブルカメラと360°カメラの役割がはっきり分かれます。

このカメラが正解!ということはなく、残したいものによって選ぶカメラが変わります。
ペット撮影で重視したいこと
機種を選ぶ前に、ペット撮影ならではの条件を押さえておきます。
- 予測できない動き:呼んでも来ない、急に走り出す、じっとしていない。構図を作っている間に被写体がいなくなります
- 低い視点:犬や猫の目線は人間よりずっと低い位置にあります
- 装着できるかどうか:本人(本犬・本猫)にカメラを付けるなら、重さと安全性が最優先になります
- 汚れる・濡れる前提:泥、水たまり、よだれ。防水と耐久性は無視できません
この4つのうち、スマホがいちばん苦手なのは「予測できない動き」への対応です。構えて、狙って、シャッターを切るという手順そのものが、動物の速さに追いついていません。

ペット撮影の方法は大きく3種類
「ペットにおすすめのカメラ」と一括りにする前に、何を撮りたいかで分けます。
① 飼い主がペットを撮る
いちばんふつうの撮り方です。人間側がカメラを向けて、走る・遊ぶ・寝ているところを撮ります。手ブレを抑えながら動きに追従できる機材が向いています。
② ペットの目線で撮る
カメラをペットに装着して、本人が見ている景色をそのまま記録する撮り方です。散歩中に何に反応しているか、どこを見て歩いているかなど、外から見ているだけではわからない情報が残ります。
③ 飼い主とペットをまとめて撮る
散歩やドッグランのように、飼い主とペットが同じ場所にいる場面を、両方まとめて残す撮り方です。カメラを固定して置いておき、あとから必要な部分を見返します。
①は通常のカメラやジンバルカメラ、②はウェアラブルカメラ、③は360°カメラが向いています。この3つは目的が違うので、1台で全部をこなそうとしないほうがうまくいきます。
犬・猫の目線を撮るとどう変わる?
ウェアラブルカメラをペットに装着すると、飼い主目線の動画では絶対に撮れない映像が残ります。
- 散歩中、何のにおいを嗅いでいるか、何に反応して立ち止まったかがわかる
- 他の犬や人とどう接しているか、本人の距離感がそのまま記録される
- ドッグランで走り回っているときの、本人にしか見えていない景色が残る
- 猫が高いところに登ったときの視界など、人が同じ場所から見られない景色も撮れる
ただし、装着することそのものにハードルがあります。
- 嫌がる子には無理に付けない。ストレスになるなら撮影より本人の様子を優先してください
- ハーネスや首輪への固定方法が、その子の体格に合っているか確認する
- 誤って外れて紛失・誤飲につながらないよう、装着の確実さを毎回チェックする
最初は短時間・室内など安全な場所で試して、本人が気にしないことを確認してから外に出る、という順番がおすすめです。
散歩やドッグランを360°カメラで撮る方法

360°カメラは全方向を同時に記録するので、ペットを追いかけながら構図を作る必要がありません。広い場所に置いておくだけで、ペットが動き回った範囲がまるごと残ります。
ドッグランのように広い場所では、この撮り方がいちばん噛み合います。中央付近の高さのある場所に固定しておけば、全速力で走り回っても画面の外に出ません。「今のジャンプ撮れてなかった」がなくなります。
散歩中に飼い主とペットを一緒に撮りたい場合も、360°カメラなら自撮り棒に付けて歩くだけで、二人(一人と一匹)とも自然に写ります。撮っている側が画面から消える仕組みがあるので、リードを持つ手だけが不自然に大きく写る、といったことも起きません。
もうひとつ、覚えておくと使える方法があります。自撮り棒を短く縮めるのではなく、逆に下方向へ伸ばしてペットの近くまで下ろす持ち方です。360°カメラは持っている手や棒が映像から消える仕組みなので、こうするだけで人の目線ではなく、ペットに近い低い位置からの映像になります。装着を嫌がる子でも、この方法ならペット目線に近い雰囲気を残せます。

割り切る点も書いておきます。360°カメラは全方向に画素を分けているので、遠くにいるペットを大きく写す用途には向きません。近い距離での撮影が前提になります。また、撮ったあとに見たい方向を選んで書き出す作業が必要です。
ペット撮影に使えるカメラ
ここから具体的な製品です。価格は2026年8月時点のものです。
Insta360 GO Ultra|ペットに装着して目線を撮るなら

カメラ部分が53gの小型ウェアラブルカメラで、64,800円。マグネットで装着して4K60fpsを撮ります。カメラ単体の連続撮影は最大約70分、付属のアクションポッドと組み合わせると4Kで約170分です。
53gという重さは、中型犬以上ならほとんど気にならない範囲だと思います。小型犬や猫に付ける場合は、まず短時間から試して負担がないか確認してください。
- 53gと軽く、装着したまま走り回っても負担が少ない
- マグネット装着なので、着け外しが速く、嫌がったらすぐ外せる
- 本人の視線に近い高さで撮れるので、散歩中の反応が記録できる
- 防水はカメラ本体がIPX8・10mまでですが、アクションポッド側はIPX4の防滴です。水遊びをする子は本体だけで運用するか、濡れる想定で扱いを分けてください
- カメラ単体の連続撮影は最大約70分
価格:64,800円/カメラ重量:53g/防水:カメラ本体IPX8・10m(アクションポッドはIPX4)
GO Ultraをペットに装着するなら、専用のペット用ハーネスマウントがあると安定します。純正品はスナップイン式でカメラを固定する設計で、走り回っても外れにくくなっています。公式ストアでは10,000円前後、S・Mのサイズ展開があります。
大型犬なら、GO Ultraより大きなX6のような360°カメラをハーネスに載せることも可能です。Insta360公式のペット用ハーネスマウントは、GO Ultra・GO 3S向けのSサイズだけでなく、X6にも対応したサイズが用意されています。
小型犬や猫にはX6は大きすぎて負担になります。体格に見合ったカメラとハーネスの組み合わせを選んでください。
映像だけでなく音声にもこだわりたい場合は、ワイヤレスマイクを併用する方法もあります。Insta360 Mic Proは無指向性・単一指向性・双指向性・ボイスフォーカスの4つのモードを切り替えられるので、飼い主が呼びかける声だけを拾いたいときも、周囲の環境音ごと残したいときも、場面に合わせて調整できます。
実際にMic Proを使った撮影例が、Insta360 Japan公式チャンネルにあります。
Insta360 X6|散歩やドッグランを丸ごと残すなら

2026年8月12日発売の360°カメラで118,000円(標準版)。1/1.1インチ相当のセンサーを2つ搭載し、8K50fpsまで記録できます。防水20m、8K30fps時のバッテリーは最大約140分、重量は約196gです。
センサーが大きいぶん、夕方の散歩や室内の暗い場所でも余裕があります。動きの速い場面を切り出すことが多いなら、この機種が安心です。
- 暗い時間帯の散歩でも条件が有利
- 8K50fpsで撮れば、走り回る場面を切り出しても破綻しにくい
- 防水20m。水遊びや雨の日でも気にせず使える
- 118,000円。ペット撮影だけの目的で買うには高い
価格:118,000円(標準版)/重量:約196g/防水:20m
Insta360 X5|価格と性能のバランスで選ぶなら

公式ストア価格84,800円。1/1.28インチのセンサーを2つ積み、8K30fpsで記録します。防水15m、重量は約200gです。
散歩やドッグランを記録する目的なら8K30fpsで十分です。X6との差額をリードやおもちゃに回すという選択肢もあります。
- 記録用途には性能が十分
- レンズが交換できるので、砂や泥で傷つけても復旧できる
- 暗所での余裕はX6が上
公式ストア価格:84,800円/重量:約200g/防水:15m
Insta360 Luna Ultra|ペットを追ってきれいに撮るなら

2026年6月10日発売のジンバルカメラで、日本価格は119,800円から。1インチと1/1.3インチ望遠の2眼構成、3軸ジンバル、AIによる被写体追跡を備えます。レンズはライカとの共同開発です。
ここで効くのがAI被写体追跡です。ペットは呼んでもこちらを見てくれないことが多いので、カメラ側が自動で追いかけてくれる機能はかなり実用的です。望遠側を使えば、離れた場所で遊んでいるところも大きく写せます。
- AI追尾で、動き回るペットを画面に入れ続けやすい
- 望遠側があるので、距離を置いても大きく撮れる
- 3軸ジンバルで、追いかけながら撮っても映像が安定する
- 119,800円からと高価
- 撮影中は手に持って操作することになる。散歩しながらの片手間撮影には向かない
日本価格:119,800円〜/レンズ:1インチ+1/1.3インチ望遠の2眼/2026年6月10日発売
Luna Ultraは向き不向きがはっきり分かれる機種です。向いていない人をまとめた記事も参考にしてください。
当サイト限定 Insta360公式ストア特典キャンペーン実施中!
Insta360公式のご協力のもと、下記限定リンクからのご購入で、この記事限定の特典をプレゼントしています。
| モデル | 限定特典 | 通常価格 | 特典リンク |
![]() Insta360 X6 | X6レンズ交換キット(ダブルレンズ) 5,800円相当 ※在庫により変動・カート画面で確認 | 118,000円 ※セール対象外 | 購入する |
![]() Insta360 X5 | ![]() 8,000円相当 ※一時的に在庫切れ | 76,300円 セール価格(〜9/6) | 購入する |
![]() Insta360 X4 Air | ![]() X4 Air バッテリー 6,800円相当 | 48,400円 セール価格(〜9/6) | 購入する |
![]() Insta360 Ace Pro 2 | ![]() Ace Pro2バッテリー 6,000円相当 | 53,700円 セール価格(〜9/6) | 購入する |
![]() Insta360 GO Ultra | ![]() バイク撮影キット 7,800円相当 | 58,300円 セール価格(〜9/6) | 購入する |
![]() Insta360 GO 3S | 3,600円相当 | 47,600円 セール価格(〜9/6) | 購入する |
![]() Insta360 Luna Ultra | 限定特典なし(7/27時点) ※最新の特典・セール情報は公式ページをご確認ください。 | 119,800円 | 購入する |
(早期終了、特典内容の変更の可能性があります)


【Smile Sale開催中:2026年8月28日〜9月6日】上記のセール価格は期間中の公式ストア価格です(X6は対象外)。各特典は在庫状況により変動します(品切れ・復活の場合があります)。付与の有無は購入前にカート画面でご確認ください。
(カート画面に特典が表示されていれば適用されています)
購入先による価格差はInsta360をどこで買うか比較した記事にまとめてあります。
犬・猫、どちらを撮りたいかでも変わる
ここまでは犬を中心に書きましたが、猫の場合は条件が少し変わります。

- 屋内が中心:散歩をしない子が多いので、360°カメラなら部屋の一角に置いておくだけで、普段の動き回りが記録できます
- 装着はさらに慎重に:猫は犬よりも装着物を嫌がる子が多い印象があります。無理はせず、嫌がるなら諦めるという判断も大事です
- 高い場所に登る:キャットタワーの上など、人が同じ目線に立てない場所での行動は、ウェアラブルより固定した360°カメラのほうが記録しやすいです
犬は装着して外を歩く撮影と相性がよく、猫は室内に固定して置いておく撮影と相性がいい。そう考えると選びやすくなります。
猫にはGO 3Sという選択肢も

猫に装着するなら、GO Ultraより一回り小さいInsta360 GO 3Sのほうが向いていることがあります。カメラ本体は約39g(GO Ultraは53g)と軽く、猫の体格や性格によっては、こちらのほうが負担が少なく済みます。4K30fpsまでの記録に対応し、カメラ単体で最大約38分、付属のアクションポッドと組み合わせると約140分撮影できます。防水はカメラ本体が10m、アクションポッドは防滴です。
GO Ultraとの違いは主にサイズと画質上限(GO Ultraは4K60fps)です。猫の負担を優先するならGO 3S、画質やバッテリーの余裕を優先するならGO Ultra、という選び方になります。
実際にGO Ultraで猫を撮影した例が、Insta360の公式アカウントにあります。猫目線でどんな映像になるか、参考にしてください。
撮りたいものから選ぶカメラ
| 撮りたいもの | 向いているカメラ |
|---|---|
| ペットの目線・散歩中の反応 | ウェアラブルカメラ(GO Ultra) |
| ドッグランでの動き回りを丸ごと | 360°カメラ(X6・X5) |
| 散歩中の飼い主とペットを一緒に | 360°カメラ(X6・X5・X4 Air) |
| 室内での猫の行動を記録 | 360°カメラを部屋に固定 |
| 呼んでも来ないペットを大きく撮る | ジンバルカメラ(Luna Ultra) |
ペット撮影で気をつけたいこと
- 本人の様子を最優先する:装着を嫌がる、ストレスのサインが出ているなら、その日は撮影をやめる
- ドッグランの撮影マナー:他の犬や飼い主が映り込みます。施設によっては撮影を制限している場合があるので、事前にルールを確認してください
- 他人のペットを無断で公開しない:SNSに上げる前に、他の犬・他の飼い主が特定できる形で写っていないか確認する
- 誤飲・紛失対策:小さな部品やストラップは、遊んでいる最中に外れないか確認する
- 暑さ・寒さ対策:カメラを装着することで、体温調整の妨げにならないか気をつける
よくある質問
Q. 小型犬にもGO Ultraは付けられますか?
A. カメラ部分は53gなので、多くの小型犬には対応できると思いますが、体格や性格には個体差があります。最初は短時間・室内で試し、嫌がる様子がないか確認してから外での使用に進んでください。
Q. 猫にもウェアラブルカメラを付けられますか?
A. 製品として不可能ではありませんが、猫は装着物を嫌がる子が多い印象です。無理強いはせず、嫌がるなら固定した360°カメラで室内の様子を記録する方法に切り替えることをおすすめします。
Q. ドッグランでの撮影は問題ありませんか?
A. 施設によって撮影のルールが異なります。他の利用者が写り込むこともあるので、事前に施設のルールを確認し、公開する映像には配慮してください。
Q. 360°カメラとGO Ultra、最初に買うならどちらですか?
A. 「散歩中の景色をペット目線で残したい」ならGO Ultra、「ドッグランや散歩を丸ごと記録して、あとから見返したい」なら360°カメラです。両方叶えたい場合は、まず安価なX4 AirとGO Ultraの組み合わせから試すのも手です。
Q. 買う前に試せますか?
A. レンタルで先に試す方法をまとめています。ペットが装着を嫌がらないかは、実際に試してみないとわからない部分が大きいので、先に確かめておくと安心です。
まとめ
ペット撮影で失敗しやすいのは、「なんとなくおすすめされたカメラ」を買って、実際に撮りたかったものと違う、というパターンです。
- ペットの目線・散歩中の反応を残したい → ウェアラブルカメラ(GO Ultra)
- ドッグランや散歩を丸ごと記録したい → 360°カメラ(X6・X5・X4 Air)
- 呼んでも来ないペットを大きく撮りたい → ジンバルカメラ(Luna Ultra)
何より優先すべきは、ペット本人が快適でいられることです。撮影のために無理をさせない範囲で、自分の撮りたいものに合ったカメラを選んでください。









