エンジンを2基積んだスーパーカブ、ダブルディスクのエイプ、DEWALTの工具箱を積んだCT125。
2026年8月8日〜9日に山梨県北杜市の「八ヶ岳コモンズ」で開催された「モトモトミーティング」では、思わず足を止めてしまう4ミニが次々と見つかりました。
今回は会場で気になった車両のオーナーさんに直接お話を聞き、さらにGクラフト、OVER Racing、TTRモータースのブースでは新作パーツについても取材してきました。
「これ、どうやって作ったの?」と思った車両を中心に、写真とあわせて紹介します。当日の様子は動画でも公開しているので、オーナーさんの生の声はこちらでどうぞ。
モトモトミーティング2026で特に気になった4台

会場をひと通り回った中で、特に印象に残ったのがこの4台です。
| 車両 | 注目ポイント |
| スーパーカブ | 50ccエンジンを2基搭載して実質100cc |
| CT125ハンターカブ | ターメリックイエロー+フロントダブルディスク |
| エイプ | NSR125Fのコムスターホイール+ダブルディスク |
| CT110 | 副変速機で「実質8速」 |
どれもオーナーさんに直接お話を伺えたので、1台ずつ紹介していきます。
カスタムアワード受賞!50ccエンジンを2基積んだスーパーカブ

まず度肝を抜かれたのが、カスタムアワードを受賞したこの一台。ぱっと見では何がベースなのかまったく分かりません。オーナーさんに聞くと、ベースはスーパーカブ。言われてみればシートまわりとフロントフォークにカブの面影が残っています。
そして最大の特徴が、50ccのエンジンを2基積んでいること。2つのエンジンをクランクシャフトで繋ぐことで、実質100ccとして成立させているそうです。
製作理由を尋ねたら「エンジン2つ乗っけたカブ作ったら面白いかなっていうぐらいの感じです」との返答。バイクショップではなく、あくまで趣味でやっているプライベーターというから驚きです。
詳しいカスタム内容は『モトモト』の誌面で大きく取り上げられるとのことなので、気になる方はそちらもぜひ。
ターメリックイエローのCT125ハンターカブ|ダブルディスク+DEWALT工具箱

続いて足が止まったのが、ギャバンさんのCT125ハンターカブ。ターメリックイエローをベースに、細部まで色味が統一された一台です。
- フロントはダブルディスク化(「他にいないとしたらここ」という一番のこだわり)
- 履けるかぎり太いタイヤ。以前の純正フォークのときから、このサイズはそのまま入っていたとのこと
- 取材時のフロントはゴールドの倒立フォーク+bremboキャリパーの組み合わせ
- マフラーはBEAMSのパワートレック マットブラック
- アメリカの工具メーカー・DEWALT(デウォルト)の工具箱を、リアボックスと左右のサイドケースに使用

個人的に一番「やられた」と思ったのがリアボックス。バイク用品ではなく、ただの工具箱です。「色合いだけちょっと似たもの」を探して選んだそうですが、車体のイエローとDEWALTのイエローがきれいに馴染んでいて、言われるまで純正オプションかと思っていました。
マフラーについても「黒いやつで、あの色合いとの対比が出るやつを探しました」とのことで、とにかく「派手なのに落ち着いて見える」絶妙なバランス。ハンターカブのマフラー選びで悩んでいる方は、CT125おすすめマフラー12選もあわせてどうぞ。
ダブルディスク化したカスタムエイプ|NSR125Fのコムスターホイール

3台目は、のむららさんのエイプ。正直、教えてもらうまでエイプだと分かりませんでした。本人いわく「ほぼフレームとエンジンだけ」とのこと。
- 外装はTime is(タイムイズ)のカバー&テールカウル
- エンジンは125ccにボアアップ
- ホイールはNSR125Fの前後コムスター
- NS-1のローターを使ったフロントダブルディスク(一番の押しポイント)
- メーターはMBX50から流用

メーターの理由が面白くて、「ライトが四角なので、メーターも四角がいいかなと思って」。角目のヘッドライトに合わせて、わざわざ原付のメーターを探してきたわけです。
コンセプトを聞くと「自分の好きなのを詰め込んだ感じ。人と被らないようなカスタムがしたくて」との答え。これから4ミニをいじろうとしている人には、一番参考になる考え方かもしれません。
オーストラリア仕様のCT110|副変速機で「実質8速」のハンターカブ

渋さで言えばこの一台。ご家族で参加されていたCT110で、前のオーナーが山を走るのに使っていた車両を譲り受けたものだそうです。オーストラリア仕様と聞いています。

足まわりはオフロード車用に変更されていて、フロントフォークもCR系のものが入っているはず、とのこと。今でも林道に遊びに行くそうで、飾りではなく現役で山を走っている個体です。

面白かったのがサイドスタンドが左右に2本ついていること。これは純正で、海外で郵便配達に使われていた名残から「どちら側からでも降りられる」ようになっているそうです。
そして最大の特徴が副変速機。ハイとローが切り替えられるため、ロー4速+ハイ4速で「実質8速」という構成になります。ローに入れて山に入ると「そこらのオフ車には頑張ってついていけるレベル」で走るとのこと。
「これが付いてるから買ったようなもの」と話されていたのが印象的でした。ちなみにカブは6台所有されているそうです。
モトモトミーティング2026で見つけた新作パーツ

会場にはパーツメーカーのブースも並んでいました。ここからは、実際にお話を伺えた3社の新作を紹介します。
Gクラフト|モンキー125・CT125の新作4アイテム
※取材時点では、ここで紹介する4製品はいずれも発売前です。価格・発売日は未定のため、最新情報はGクラフト公式サイトの続報をご確認ください。
ハンターカブとモンキー125の展示車両を並べていたGクラフトさんのブースで、吉村さんに新作を見せていただきました。
モンキー125用シーソーペダルは、カブと同じようにつま先でシフトアップができるペダル。「通勤・通学で靴を汚したくない」という声から生まれたそうで、実際に何パターンも試して、アップもダウンもしやすいポジションを詰めたとのことでした。

キーガードも地味に良かったアイテム。キーホルダーを付けていると給油のときにタンクへ当たってしまうので、その傷を防ぐためのパーツです。さらにゴムバンドを組み合わせたアレンジで、コンビニや自販機で困りがちなグローブの置き場所にもなる、という二役。

スクリーンは、新型モンキー125の純正アクセサリーであるギアポジションセンサーを避ける形状に新設計したもの。これまではセンサーが付いているとスクリーンが装着できなかったそうで、常に最新の車両に合わせてくるあたりはさすがです。

そしてトリプルスクエアのスイングアーム。これまでCT125向けは丸断面のタイプのみでしたが、今回モンキー125などで人気の「目の字断面」タイプが登場します。パイプの中央にリブが入っていて剛性が高く、縦幅が増えることで見た目のボリュームも出る。車体にボリュームのあるCT125とはバランスが良さそうでした。

なお、すでに発売されているモンキー125用のトリプルスクエアはこちらです。
Gクラフトのカスタムについては、Gクラフト×モンキー125の"大人のレトロカスタム"でも詳しく紹介しています。
ちなみにGクラフトさん主催の4ミニイベント「ENJOY4mini」は、2026年11月28日に開催予定。これまでの鈴鹿ツインサーキットから会場が変わり、今回は三重県津市の「高野尾花街道 朝津味」で行われるそうです。
OVER Racing|ドライカーボン製フロントフェンダー

オーバーレーシングさんのブースにあったハンターカブは、デモ車であると同時に、装着パーツのテスト車両でもあるとのこと。ノーマルの車体に、基本ボルトオンで付くオーバー製品を全部載せた状態だそうです。
「一部は試作品や開発中のものもあるけれど、基本的には全部すでに販売しているものがメイン」という話で、カブ系はパーツの動きが一番いいカテゴリーなのだとか。
目を引いたのが、Vストロームをイメージしたというクチバシ形状のフロントフェンダー。これがドライカーボン製で、釜で焼いて成形するタイプ。「ですからちょっとお高いですが」と笑っていましたが、質感は明らかに別物でした。

同形状のカーボンフェンダーはオーヴァーレーシング フロントアップフェンダー カーボン CT125としてAmazonでも取り扱いがあります。
あわせて読みたい : このデモ車の装着パーツを部位ごとに見たい方は OVER RacingのCT125デモ車|全装着パーツ解説
TTRモータース|CB750F風モンキー125「エフモン」
最後に紹介するのが、TTRモータースさんのモンキー125用外装キット「エフモン」。タンクの上に被せるタンクカバーとシートで、モンキー125をCB750Fの縮小版のような姿に変えてしまうキットです。
驚いたのは、この日は展示だけでなく即売もしていたこと。価格は車体込みで88万円という設定で、グラブバーや角型マフラーといったオプション品も含まれているそうです。
「売れそうですか?」と聞いたら「どうすかね、わかんないっす」と笑っていましたが、会場でこれだけ人が集まっていたので、欲しくなった人は少なくないはずです。プロが仕上げたモンキー125をもっと見たい方は、モンキー125フルカスタム4選もどうぞ。
モトモトミーティング2026の開催概要
ここまで車両とパーツを中心に紹介してきましたが、イベント自体の基本情報もまとめておきます。ミニバイク専門誌『モトモト』の月刊化を記念して開催されたリアルイベントです。
- 日時:2026年8月8日(土)10:00〜8月9日(日)14:00
- 会場:八ヶ岳コモンズ(山梨県北杜市高根町清里3545-2083/旧・北杜市立高根清里小学校の跡地)
- 参加費:一人3,000円(中学生以下無料)
- 対象車両:4ミニ限定ではなく、単車・自転車・車での来場もOK
- キャンプ:前日キャンプ・車中泊が参加費に込み(直火は禁止)
- カスタムアワード:1台3,000円。2026年は124cc以下の車両が対象で、当日エントリー制
- エントリー:事前受付なし、当日入口で受付
会場の八ヶ岳コモンズがある北杜市は、アニメ『スーパーカブ』の舞台として知られるエリア。カブ乗りにとっては聖地みたいな場所です。開催前にまとめた見どころとタイムテーブルの記事もあるので、雰囲気を知りたい方はあわせてどうぞ。
まとめ:4ミニカスタムの奥深さを見せつけられた一日
今回のモトモトミーティングで感じたのは、4ミニのカスタムには「完成度を突き詰める方向」と「発想で殴る方向」の両方があるということでした。
ターメリックイエローのCT125のように色味と統一感を1mm単位で詰めていく人もいれば、エンジンを2基積んでしまう人もいる。どちらも「人と被りたくない」という気持ちは同じで、そのアウトプットの幅がこのジャンルの面白さだと思います。
同じくイベントで見つけたカスタムについては、モンキーミーティング2026のゴリラ仕様モンキー125のレポートも書いています。あわせて読んでいただけると嬉しいです。
なお私は『モトモト』で連載を書かせてもらっています。今回のモトモトミーティングは、2026年9月4日発売の「モトモト 2026年10月号」で大特集されるとのこと。会場の空気を紙面でも味わいたい方はぜひチェックしてみてください。
ちなみに9月号には、このイベントの事前情報がまとめて掲載されていました。
よくある質問
Q. モトモトミーティングは誰でも参加できますか?
A. はい。2026年の開催では事前受付はなく、当日入口での受付でした。参加費は一人3,000円(中学生以下無料)です。
Q. モトモトミーティングは4ミニだけのイベントですか?
A. いいえ。2026年は4ミニだけでなく、単車や自転車、車での来場もOKという案内でした。ミニバイクに乗っていなくても楽しめるイベントです。
Q. 前日キャンプや車中泊はできますか?
A. 2026年は参加費(一人3,000円)に前日キャンプ・車中泊が含まれていました。ただし直火は禁止です。土曜の前日キャンプから参加して、日曜のコンテンツを回るという流れが定番のようです。
Q. カスタムアワードにはどうやってエントリーするのですか?
A. 2026年は当日エントリー制で、参加費は1台3,000円。対象は124cc以下の車両でした。受賞車は誌面で紹介されるので、腕に覚えがある方は狙ってみる価値があります。
Q. 会場の八ヶ岳コモンズはどんな場所ですか?
A. 旧・北杜市立高根清里小学校の跡地(山梨県北杜市高根町清里3545-2083)です。北杜市はアニメ『スーパーカブ』の舞台として知られるエリアで、カブ乗りにとっては聖地のような場所になっています。
Q. 会場で紹介されていたGクラフトの新作パーツはもう買えますか?
A. 記事で紹介したシーソーペダル・キーガード・新型スクリーン・CT125用トリプルスクエアスイングアームは、取材時点ではいずれも発売前でした。価格・発売日はGクラフト公式サイトの続報をご確認ください。すでに発売中のモンキー125用トリプルスクエアスイングアームは購入可能です。