リード125のバッテリーを替えたい、でもシートを開けてもバッテリーが見当たらない。そんな人は多いはずです。リード125のバッテリーはシートの下ではなく、車体の前側のカバーの中にあります。
この記事では、ホンダの取扱説明書(2013年型から2025年型までの5冊)とGSユアサの適合検索で確かめた内容だけで、適合型番、場所と外し方、上がったときの対処をまとめます。
- 適合はGTZ8V(12V-7Ah)。ただし2013年型だけYTZ7Sで、型式は同じEBJ-JF45なので注意
- バッテリーは車体前側のカバーの中。シートは開けなくていい
- 2022年以降のJK12はスマートキー車。バッテリーが上がるとメインスイッチやハンドルロックが操作できなくなることがある

リード125の適合バッテリーはGTZ8V|2013年型だけYTZ7S
| 型式 | 発売 | 指定バッテリー |
| 8BJ-JK12 | 2022年3月〜 | GTZ8V(12V-7Ah) |
| 2BJ-JF45 | 2018年7月〜 | GTZ8V(12V-7Ah) |
| EBJ-JF45 | 2015年7月〜 | GTZ8V(12V-7Ah) |
| EBJ-JF45 | 2013年5月〜 | YTZ7S(12V-6Ah) |
2015年7月のモデル以降は、現行のJK12までずっとGTZ8Vです。PCX(JF56以降)と同じ型番なので、店頭やネットで探しやすいバッテリーです。
同じ「EBJ-JF45」でも、2013年5月発売のモデルだけはYTZ7Sです。型式の記号が同じなので、型式だけで選ぶと間違えます。YTZ7Sは高さがGTZ8Vより2cm以上低く、容量も違います。
自分のリード125がどれか確かめる方法
- 車台番号の頭を見る。「JK12」なら2022年以降、「JF45」なら2013〜2021年ごろのモデル
- JF45のときは、いま載っているバッテリー本体の印字を見るのが確実。「YTZ7S」ならその型番、「GTZ8V」やその互換品ならGTZ8Vを選ぶ
- 印字が読めないときは、車台番号を伝えてHonda販売店に問い合わせる
型番の読み方や、YTZ・GTZ・FTZの違いは バイクバッテリー型番の見方と車種別一覧 にまとめています。
リード125のバッテリーの場所と交換手順(取扱説明書に沿って)
リード125のバッテリーは、車体の前側のカバーの中です。取扱説明書の呼び方では、2015年7月以降のモデルは「フロントアッパーカバー」、2013年型は「フロントセンターカバー」の中にあります。ヒューズボックスも同じ場所にあります。シート下の大きなトランクを開ける必要はありません。
2015年7月以降のモデル(JF45後期・JK12)の手順
- メインスイッチをOFFにする
- フロントアッパーカバーのスクリューを外す
- ハンドルを左いっぱいに切る
- カバー上部を前に引きながら、カバーの右側上部を前に引いて、右側のフックとフックAを外す
- ハンドルを右いっぱいに切り、左右を逆にして同じように左側のフックを外す
- ボルトを外し、バッテリーホルダーを外す
- −(マイナス)端子のボルトを外し、−コードを外す
- ターミナルカバーをめくり、+(プラス)端子のボルトを外して+コードを外す
- 端子のナットを落とさないようにバッテリーを取り出す
カバーを外すときにハンドルを左右に切るので、ハンドルロックを解除した状態で作業します。スマートキーのJK12は、スマートキーを持ってメインスイッチを解錠し、OFFの位置にしてから始めてください。
2013年型の手順
- メインスイッチをOFFにする
- フロントセンターカバーのスクリューを外し、カバーを外す
- スクリューを外し、バッテリーホルダーを外す
- −(マイナス)端子のボルトを外し、−コードを外す
- ターミナルカバーをめくり、+(プラス)端子のボルトを外して+コードを外す
- 端子のナットを落とさないようにバッテリーを取り出す
取り付けは逆の順番です。コードは必ず+側から先に取り付け、ボルトは緩みがないよう確実に締めます。外すときの「−→+」、付けるときの「+→−」を逆にすると、工具が車体に触れたときにショートします。
付け直したあとは時計を合わせ直します(2013年型の取扱説明書は「バッテリーを脱着すると時計はリセットされる」、2015年7月以降は「表示がずれていたら合わせ直す」と案内)。工具のサイズは取扱説明書に書かれていないので、作業前に実車で確かめてください。
寿命と交換時期の目安
バイクのバッテリーは2〜4年がひとつの目安です。ホンダの取扱説明書は、6か月ごとにHonda販売店でバッテリーを点検するよう案内しています。次のような症状が出たら交換を考えるタイミングです。
- セルの回りが重く、一発でかからない
- アイドリングストップのあと、スロットルを回してもエンジンがかからないことがある
- ライトやメーターが暗く感じる
- しばらく乗らないとかからない
- 前の交換から3年以上経っている
感覚で判断せず、数字で確かめるのがいちばん確実です。エンジン停止時に12.5V以上あれば正常、12.0Vを下回っていたら要充電、11.5V以下なら交換を考えるライン。12V用のバッテリーテスターなら2,000円弱で、端子に挟むだけで電圧が出ます。
取扱説明書には、バッテリーが弱っているときはアイドリングストップモード切り換えスイッチを「IDLING」にして、アイドリングストップさせないようにとも書かれています。交換するまでのつなぎとして覚えておいてください。
バッテリーが上がったとき|原因と対処

まず確認すること
リード125にキックはありません。セルが回らないときは、取扱説明書が挙げている次の点を先に確認してください。
- 正しい手順でエンジンをかけているか(サイドスタンドを出したままだと始動しない)
- ヒューズが切れていないか
- バッテリー端子に緩みや腐食がないか
セルは15秒以上続けて回さないでください。かからないときはメインスイッチを一度OFFに戻し、10秒ほど待ってからやり直します(取扱説明書の注意書き)。
リード125でバッテリーが上がる主な原因
取扱説明書の注意書きから拾うと、リード125ならではの原因は次のとおりです。
- アイドリングストップ中の長い停車。エンジンが止まってもヘッドライトは点いたままなので、弱ったバッテリーでは再始動できなくなることがある
- エンジンを止めたままのUSB(アクセサリー)ソケットの使用。取扱説明書は「エンジンがかかっている状態で使う」よう案内している
- 短い距離だけの乗り方が続き、充電しきれない
- 長く乗らずに置いておく(自然に放電する)
スマートキー車(JK12)で上がったときに起きること
2022年以降のJK12はHonda SMART Key(スマートキー)です。メインスイッチの解錠、ハンドルロックのロック・解除、シートと給油口のロック解除を、スマートキーで行います。取扱説明書は、スマートキーが作動しない原因のひとつに「車両のバッテリーが弱っている、もしくはあがっている」を挙げています。
- シート(トランク)だけは開けられる。フロントリッドを外し、エマージェンシーキーを緊急用シートオープナーに差して回す
- IDタグの番号を入力してメインスイッチを解錠する方法もある。ただし入力中にスマートキー警告灯が点灯しないときは、バッテリーが弱っているおそれがあるとされている
- バッテリーが上がっている場合は、Honda販売店に相談するよう案内されている
注意したいのは、バッテリーのカバーを外す手順でハンドルを左右に切ることです。ハンドルロックがかかったまま上がってしまうと、手順どおりにはカバーを外せません。この状態で無理にこじ開けず、販売店やロードサービスに相談してください。JK12は、症状が出た時点で早めに交換するのがいちばんの対策です。
出先での保険にはジャンプスターター
鍵を差して回すJF45なら、バッテリーが上がってもハンドルロックは解除できます。カバーを外して端子にたどり着ければ、バイク用のジャンプスターターでエンジンをかけられます。JK12でも、ハンドルロックをかけていない状態なら同じです。
リード125におすすめのバッテリー(GTZ8V)
GTZ8Vは互換品が多く、価格は3千円台から1万5千円台まで開きがあります。Amazonの実売で比べると次のとおりです(2026年9月25日時点)。
| 製品 | 価格 | Amazon評価 |
| デイトナ DATZ8V | 6,880円 | ★3.6(176件) |
| 台湾ユアサ TTZ8V | 7,555円 | ★4.2(146件) |
| GSユアサ GTZ8V | 15,420円 | ★4.3(131件) |
| 雷神 RTZ8V | 3,550円〜 | ★4.2(108件) |
国内メーカーで選ぶなら|デイトナ DATZ8V
国内メーカー・デイトナのYTZ8V互換品です。商品説明の適合車種に「リード125(15/7-22)[JF45/JK12]」と明記されていて、この記事で確かめた「2015年7月以降」と一致します。電解液注入済みの密閉型ゲルタイプですが、使う前に充電が必要です(商品説明より)。同じシリーズのYTZ5S互換「DATZ5S」は、当ブログ経由でいちばん選ばれているバイクバッテリーです。
デイトナ バッテリー DATZ8V:6,880円 → 6,099円(10月13日時点。価格は変わることがあります)
ユアサブランドで価格も抑えるなら|台湾ユアサ TTZ8V
台湾製のAGMバッテリーで、液入り充電済み。商品説明に適合バッテリーとしてGTZ8V・YTZ8V・FTZ8Vが記載されています。互換の確認がしやすい1本です。なお台湾ユアサは、日本のGSユアサとは別の会社です。
指定型番そのものを選ぶなら|GSユアサ GTZ8V
取扱説明書が指定しているGTZ8Vそのものです。互換品の2倍以上の価格ですが、適合で迷う余地がありません。毎日の通勤や配達に使い、止まると困る人向けです。
とにかく安く済ませるなら|雷神 RTZ8V
ネット通販向けのブランドで、YTZ8V互換として3千円台から買えます。「2〜3年で割り切って替える」使い方なら候補になります。
2013年型(YTZ7S)の人は
2013年5月発売のモデルは、指定がYTZ7Sです。GTZ8Vは高さが合わないので選ばないでください。
交換費用の目安
| 依頼先 | 費用の目安 | 内訳 |
| 自分で交換 | 3,550〜15,420円 | バッテリー代のみ |
| バイク用品店 | 部品代+工賃 | 工賃は1,500〜3,000円前後が目安 |
| Honda販売店 | 部品代+工賃 | 純正指定品での交換が基本 |
手順はカバーとバッテリーホルダーを外すだけなので、ドライバーとレンチがあれば自分で交換できます。ただしJK12でハンドルロックがかかったまま上がってしまった場合は、自分では手を付けにくいので、店に頼むほうが確実です。
冬や長く乗らないときの保管
しばらく乗らない期間があるなら、取扱説明書の推奨は「バッテリーを車から外して満充電し、風通しのよい暗い場所で保管する」ことです。車に積んだままにする場合は、−側の端子を外しておくよう案内されています。
毎日短い距離しか乗らない人や、週末しか乗らない人は、充電器を1台持っておくとバッテリーの寿命が延びます。
あわせて読みたい : バイクのバッテリーを冬に上げない方法|保管のコツと充電器の選び方
よくある質問
Q. リード125のバッテリーはどこにありますか?
A. 車体の前側のカバーの中です(2015年7月以降は「フロントアッパーカバー」、2013年型は「フロントセンターカバー」)。シート下のトランクにはありません。
Q. JF45とJK12でバッテリーは同じですか?
A. 2015年7月以降のJF45と、JK12はどちらもGTZ8Vで同じです。2013年型のJF45だけYTZ7Sで、型式の記号は2015年型と同じEBJ-JF45なので、いま載っているバッテリーの印字で確かめてください。
Q. 「YTZ8V互換」と書かれた商品でも使えますか?
A. 使えます。GSユアサの呼び方では、GTZ8Vが新車搭載用、YTZ8Vが補修用の名称で、サイズと容量(12V-7Ah)は同じです。互換品の多くは「YTZ8V/GTZ8V互換」と書かれています。
Q. スマートキーの電池切れとバッテリー上がりはどう見分けますか?
A. スマートキー本体の電池(ボタン電池CR2032)が減ると、メインスイッチをONにしたときにスマートキー警告灯が5回点滅したり、反応する距離が不安定になったりします。車両のバッテリーが上がっていると、スマートキーだけでなく、メーターやライトなど車両側の反応も弱くなったり、なくなったりします。
Q. バッテリーを交換すると何がリセットされますか?
A. 取扱説明書で案内されているのは時計です。付け直したあとに表示がずれていたら合わせ直してください。
まとめ
- 適合はGTZ8V(2015年7月以降のJF45・JK12)。2013年型だけYTZ7S
- バッテリーは車体前側のカバーの中。カバーを外すときにハンドルを左右に切る
- JK12は上がるとスマートキーが使えなくなることがある。症状が出たら早めに交換
- コスパならデイトナ DATZ8V、指定型番そのものならGSユアサ GTZ8V
あわせて読みたい : 同じGTZ8Vを使う PCXのバッテリー交換|型式別の適合・交換手順・上がったときの対処