ハンターカブ(CT125)でキャンプツーリングを楽しみたい。でも、どのシートバッグを選べばいいのか、さっぱりわからない——そんな悩みを抱えているライダーは多いはずです。
実際、僕はハンターカブを手に入れた瞬間から「これでキャンプツーリングに行くぞ」とワクワクしていました。
ところがいざシートバッグを選ぼうとすると、似たようなモデルが多くて途端に迷い始めてしまいました。同じブランドの中でさえ、シリーズが複数あってスペックが微妙に違う。「結局どれを買えばいいんだ?」と、かなりの時間をかけてリサーチしました。
今回は、そのリサーチの過程で調べたスペック比較と、実際に筆者が購入して使ってみた感想をまとめてお伝えします。

ぜひ最後まで読んでから自分に合うモデルを選んでみてください!
ハンターカブ(CT125)にシートバッグが最適な理由

まず前提として、ハンターカブはシートバッグとの相性が抜群によいバイクです。その理由は大きく2つあります。
ひとつは標準装備のリアキャリア。ハンターカブには純正でしっかりとしたリアキャリアが付いており、シートバッグの「土台」として最高の条件が揃っています。シートバッグを置いたとき、キャリアがズレ止めの役割を果たしてくれるため、走行中の安定感が段違いです。
もうひとつは直立したライディングポジション。ハンターカブはアップライトなポジションのため、後方の積載物が運転の邪魔になりにくく、大容量のシートバッグを積んでも視界が妨げられません。アドベンチャー系のバイクとしての設計思想が、積載との親和性を高めているんですね。
ヘンリービギンズ3シリーズ徹底比較:あなたに合うのはどれ?
シートバッグ選びで避けて通れないのが、ヘンリービギンズ(HenlyBegins)のラインナップです。デイトナが展開するこのブランドは、品質・機能・コスパのバランスが高く、キャンプツーリングライダーの間でも定番中の定番。ただ、シリーズが複数あるため「どれを選べばいいの?」と迷う人が続出しています。
ここでは、ハンターカブでのキャンプツーリングを前提に、主要3シリーズを徹底比較してみましょう。
① BASIC 2シリーズ(DH-777 / DH-778 / DH-779)

シリーズの中でもっともシンプルで手が届きやすいのがBASIC 2シリーズ。容量は35〜76L(サイズ展開あり)と幅広く、「初めてのシートバッグ」として選ぶ人が多いモデルです。
パワーパネルとメタルフレームによる型崩れ防止機能を備えており、イージーリングベルトによる取り付けもかなり簡単。価格も比較的リーズナブルで、「とりあえずシートバッグを試してみたい」という方には入りやすいシリーズです。
ただし外付けポーチや拡張システムはなく、シンプルな「バッグ単体」としての使用が基本。ガジェット類や小物のアクセスは、毎回メインジッパーを開ける必要があります。
こんな人におすすめ:日帰り〜1泊程度のライトなキャンプ、シートバッグ初心者、コストを抑えたい方
② PRO 2シリーズ(DH-758 / DH-759 / DH-760)

ヘンリービギンズが誇る「最高峰」ラインがPRO 2シリーズ。容量はMサイズ37〜44LからLLサイズ55〜70Lまで。固定方式は革新的な「イージーリングベルト」を採用しており、置いて・はさんで・はめるだけ、という3ステップでセットが完了します。
さらにサブベルトを使えば6点支持になり、小さなシートのバイクにも強力に固定できます。荷掛けフックが少ない現代のバイクでも安心して使えるのはPRO 2ならでは。アルミハンドルや金属ワイヤーによる高剛性ボディも魅力です。
機能面では満点に近いPRO 2ですが、拡張ポーチやミリタリーライクな「カスタマイズ感」は控えめ。「機能重視で、スタイルはシンプルに」という方にぴったりのシリーズです。
こんな人におすすめ:固定の確実さを最重視したい方、スポーツバイク乗り、シンプルなデザインが好きな方
③ SYSTEMシリーズ(DH-750C)

3シリーズの中でもっとも個性的な存在が、このSYSTEMシリーズ(DH-750C)です。PRO 2ゆずりの高機能ボディに、軍用タクティカルギアでおなじみの「パルステープ(PALS/MOLLE)」システムを全面装備した異色モデル。65L+付属ポーチ5点(計12L)の合計約77Lという圧倒的な積載力を誇ります。
単なる「大きなバッグ」ではなく、外側にポーチを自由に増設・配置できる「カスタマイズシステム」としての側面が最大の個性。まるでタクティカルギアを武装するような感覚で、自分だけのバッグをセッティングできます。
こんな人におすすめ:複数泊のキャンプツーリング、小物アクセスの快適さにこだわりたい方、無骨なミリタリースタイルが好きな方
3シリーズ比較表:一目でわかる違い
| 比較項目 | BASIC 2(DH-779等) | PRO 2(DH-760等) | SYSTEM(DH-750C)★おすすめ |
|---|---|---|---|
| 最大容量 | 56〜76L | 55〜70L | 65L+12L(約77L) |
| 固定方式 | イージーリングベルト | イージーリングベルト+6点支持 | ベルト固定+ノンスリップシート+スライドストッパー |
| 外付けポーチ | なし | なし | あり(5種付属) |
| PALSシステム | なし | なし | あり(全面装備) |
| インナーフレーム | メタルフレーム | 金属ワイヤー+補強パネル | インナーフレーム |
| デザイン | シンプル | スタイリッシュ | ミリタリー/タクティカル |
| 価格帯(参考) | ¥15,000前後〜 | ¥20,000前後〜 | ¥22,000前後(コンプリートセット) |
結論:私がSYSTEM(DH-750C)に決めた3つの理由
3シリーズを実際に使い比べてみて、筆者がハンターカブとの相性がもっともよいと感じたのは、SYSTEMシリーズ(DH-750C)でした。正直に言います——BASIC 2もPRO 2も、どちらも本当によくできたバッグです。それでも最後にSYSTEMを選んだのには、明確な3つの理由があります。
理由1:見た目が、圧倒的にかっこいい

バイクに乗る以上、見た目は大事です。キャンプ場に到着して、荷物を積んだハンターカブを眺めたとき——「かっこいい」と思えるかどうか。これが私にとってはめちゃくちゃ重要なポイントでした。
PALSテープが全面に張り巡らされたDH-750Cのシルエットは、BASIC 2やPRO 2とは別次元の存在感があります。ハンターカブのアドベンチャーテイストなデザインとも相性が抜群で、バイク全体がひとつのタクティカルギアのように見える。これは写真で伝えるより、実物を見ていただくのが一番です。
理由2:外付けポーチが、旅のストレスをゼロにした

キャンプツーリング中、何度「あのアイテムどこに入れたっけ」と思ったことか。財布を出すたびにメインジッパーを開け、荷物をかき分けて探す——この繰り返しが、旅の小さなストレスとして積み重なっていきます。
DH-750Cでは、外付けポーチにアイテムの「定位置」を作ることで、このストレスが完全に消えました。
- ポーチA(右前):財布・スマホ・モバイルバッテリー
- ポーチB(左前):ウェットティッシュ・アルコール消毒・ゴミ袋
- ポーチC(右後):レインカバー・ディスクロック
- ポーチD(左後):ヘッドライト・軍手・ライター
メインを開けなくていい。それだけで、旅のリズムがまったく変わります。
理由3:77Lの積載力が、旅の可能性を広げてくれた

65Lのメイン気室はキャンプ一式をほぼ飲み込みます。テント・シュラフ・マット・焚き火台・クッカー・チェア・テーブルが、余裕を持って収まるサイズ。さらに付属ポーチ5点を加えると合計約77Lになり、数日間の連泊ツーリングにも余裕で対応できます。
「125ccのバイクでそんなに積めるの?」と思うかもしれませんが、ハンターカブの純正キャリアと組み合わせることで、安定感を保ちながらしっかり積載できます。低重心を意識した積み方をすれば、ワインディングでもバイクの動きを阻害しません。
実際にキャンプツーリングへ行ってみた【動画あり】
百聞は一見にしかず。実際にハンターカブ+DH-750Cでキャンプツーリングに行った様子を動画にまとめました。積載の実際の見た目、キャンプ場での使い勝手、ポーチのアクセス感など、文章では伝えきれないリアルな使用感をぜひご覧ください。
実際に走ってみて改めて実感したのは、「シートバッグに切り替えてよかった」ということ。肩こりや腰痛とは無縁のツーリングで、目的地に着いたときの疲労感がバックパック時代の半分以下。旅そのものを楽しむ余裕が、体に残っているんです。
こちらはDH-750Cシートバッグの紹介動画です。
DH-750Cのデメリットも正直に話します

完璧な製品はありません。DH-750Cにも、購入前に知っておくべき弱点があります。
デメリット1:ポーチの管理ルールを決めないと「迷宮」になる
ポーチが5つもあると、最初のうちは「どこに何を入れたっけ?」と全部開けて確認する羽目になります。BASIC 2やPRO 2と違い、収納場所が多い分だけ「定位置を決める努力」が必要です。
解決策は単純で、「右は衛生・左は貴重品」のように自分ルールを設けること。一度決めたら体が勝手に動くようになります。
デメリット2:PALSシステムの脱着にはコツと「気合」が要る
ポーチをPALSテープに固定するモールシステムは、軍用レベルの強度を誇ります。その分、付け外しは正直ちょっと面倒。「今日だけこのポーチを外して身軽に行こう」という気軽さは期待しないほうがいいです。
僕の運用は「基本的につけっぱなし」。必要なときだけ外す、というスタンスにしてからストレスがなくなりました。
デメリット3:BASIC 2に比べるとやや高価
コンプリートセット(ポーチ5種付き)の価格は、BASIC 2の最上位モデルよりひと回り高くなります。ただ、ポーチ5種が付属することを考えると、実質的なコスパは悪くありません。「長く使えるものに投資する」という考え方ができる方には、むしろ割安に感じるはずです。
スペック表:DH-750C コンプリートセット
| 項目 | 詳細 |
| 商品名 | ヘンリービギンズ DH-750C コンプリートセット |
| 品番 | 22132 |
| 容量 | 本体 65L+ポーチ計 12L(合計 約77L) |
| 最大積載重量 | 14kg |
| 固定方式 | ノンスリップシート+スライドストッパー+固定ベルト |
| 付属品 | 固定ベルト・ショルダーベルト・レインカバー・ポーチ5種 |
| カスタマイズ | PALSテープ(MOLLEシステム)による外付けポーチ増設対応 |
まとめ:あなたのスタイルに合ったバッグを選ぼう

ヘンリービギンズのシートバッグは、どのシリーズを選んでも「外れ」はありません。それぞれに明確な強みがあり、ライダーのスタイルによって最適解が変わってきます。
- シンプルに使いたい・コストを抑えたい → BASIC 2シリーズ
初めてのシートバッグにも最適。余計な機能はいらない、まず積んで走りたいという方に。 - 固定の安心感を最重視したい → PRO 2シリーズ
イージーリングベルト+6点支持の圧倒的な固定力。荷掛けフックが少ないバイクにも対応。 - 見た目・機能・容量のすべてを妥協したくない → SYSTEMシリーズ(DH-750C)★
PALSシステムによる拡張性、約77Lの圧倒的積載力、そしてタクティカルな無骨スタイル。ハンターカブの冒険心に、もっともマッチするシートバッグです。
僕はこのDH-750Cを使い始めてから、旅の「密度」が変わったと感じています。肩の重さから解放され、小物へのアクセスが快適になり、バイクを停めて眺めるたびに「かっこいいな」とニヤける。そのすべてが、ひとつのシートバッグから始まりました。
さあ、次の週末は、ハンターカブにシートバッグを積んで、どこか遠くへ走り出しませんか?