ヒットの瞬間、竿が曲がった一瞬。スマホで撮ろうとしても、そのときはもう両手が竿とリールでふさがっています。釣りは「いちばん撮りたい瞬間に、いちばん撮れない」というジレンマがはっきりしている趣味です。
この記事では、釣りの撮影を場面ごとに整理して、それぞれに向いたカメラを紹介します。

釣りは「両手がふさがる」という一点だけで、機材の選び方がほぼ決まる珍しいジャンルです。
釣りの撮影で重視したいこと

- 両手がふさがる時間が長い:キャスト、アタリを待つ、合わせる、巻く。撮影のために片手を離せる場面がほとんどありません
- 決定的瞬間が一瞬:ヒットからやり取り、ランディングまでは待ったなしで進みます
- 水に濡れる・落とす前提:波しぶき、雨、船の揺れ。防水と落下対策は必須です
- 場所によって条件が違う:堤防・磯・船上・カヤックでは、使える機材も置き場所もまったく変わります
この中でいちばん効くのは、やはり「両手がふさがる」ことです。釣りの撮影機材は、突き詰めると「片手・両手を使わずに撮れるか」で選ぶことになります。
釣りの撮影方法は大きく3種類
① 身につけて、両手をあけたまま撮る
胸元や帽子にカメラを装着して、竿を持ったままの視界をそのまま記録する方法です。キャストからヒット、やり取りまで、操作せずに撮り続けられます。
② 周囲ごと丸ごと記録する
船や堤防に固定して、全方向を同時に撮ってしまう方法です。撮影中に向きを気にする必要がなく、あとから見たい方向を選べます。
③ ヒットの瞬間だけ、しっかり狙って撮る
誰かに撮ってもらう、あるいは固定したカメラでランディングシーンを狙って撮る方法です。仲間との釣行や、動画としてまとめたい場合に向いています。
①はウェアラブルカメラ、②は360°カメラ、③はジンバルカメラや固定撮影が向いています。一人での釣行なら①か②、誰かと一緒なら③も選択肢に入ります。
胸元・帽子に装着して撮ると何が変わる?

釣りでいちばん定番の撮り方です。装着する場所によって、写るものが変わります。
| 装着位置 | 写るもの | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 帽子・頭部 | 自分が見ている方向そのまま | 景色を含めた広い記録 |
| 胸元・ネックマウント | 竿とリール、手元の動き | キャストやアタリへの合わせ方の記録 |
| 竿自体に固定 | 竿先の動き、水面 | アタリの瞬間の細かい動き |
- 装着してしまえば、両手はずっと竿とリールに使える
- ヒットの瞬間を撮り逃さない。操作の手間がゼロだからです
- 小型・軽量なので、長時間の釣行でも負担になりにくい
- 撮りっぱなしにすると、素材が長時間ぶんたまります。あとで見返す前提で使う
- 水没・落下のリスクがあるので、ストラップやテザーでの固定は必須です
船上・カヤックで360°カメラを使う方法

船上やカヤックのように、限られたスペースに固定して使うなら360°カメラが効きます。全方向を同時に記録するので、どちらの方向でヒットしても撮り逃しません。
カヤックフィッシングでは特に相性がいいと思います。船体が狭く、身動きも制限される中で、カメラの向きをいちいち直している余裕はありません。固定して置いておけば、パドリングからヒット、ランディングまでを一括りで記録できます。
- 遠くの魚影やアタリの瞬間を大きく写す用途には向きません
- 船の揺れで水をかぶる可能性があります。防水性能は必ず確認してください
- 固定した位置が動くと、撮影自体が無駄になります。マウントの強度は重要です
釣りに使えるカメラ
ここから具体的な製品です。価格は2026年8月時点のものです。
Insta360 GO Ultra|両手をあけて撮るなら

カメラ部分が53gの小型ウェアラブルカメラで、64,800円。マグネットで装着して4K60fpsを撮ります。カメラ単体の連続撮影は最大約70分、付属のアクションポッドと組み合わせると4Kで約170分です。
釣りという「常に両手がふさがる」趣味と、このカメラの「装着したら操作不要」という特性は、かなり相性がいいと思います。
- 53gと軽く、長時間の釣行でも負担が小さい
- マグネット装着なので、帽子・ベスト・胸元など位置を変えやすい
- アクションポッドと組み合わせれば、日帰り釣行を通しで撮れる稼働時間になる
- 防水はカメラ本体がIPX8・10mまでですが、アクションポッド側はIPX4の防滴です。波しぶきを浴びる釣り方なら、本体だけでの運用も検討してください
- マグネット装着は便利な反面、強い衝撃で外れる可能性があります。海上ではストラップを併用したほうが安全です
価格:64,800円/カメラ重量:53g/防水:カメラ本体IPX8・10m(アクションポッドはIPX4)
Insta360 Ace Pro 2|バッテリー持ちを優先して胸に着けるなら

胸元に着けて長時間回し続けたいなら、GO Ultraより一回り大きいAce Pro 2も選択肢に入ります。標準版は61,000円、重量は約177.7g。4K30fpsならHDRオフで約112分、HDRオンでも約100分の連続撮影ができ、耐久モードにすると最大約180分まで伸びます。防水は単体で12m。

GO Ultraはカメラ単体だと約70分で、稼働時間を延ばすにはアクションポッドが必要です。Ace Pro 2は本体だけで100分以上回せるので、胸に一台着けて長時間の釣行を通しで撮りたいなら、バッテリー面ではこちらのほうが有利です。
- 本体だけで100分以上(4K30fps・HDRオフ)撮影できる。ポッドの持ち運びが不要
- 耐久モードなら最大約180分
- 防水12m、潜水ケース使用で60mまで対応。波をかぶる釣り方でも安心感がある
- 約177.7gとGO Ultraの3倍以上の重さがあり、胸元マウントの装着感はやや大きい
- 61,000円で、実はGO Ultra(64,800円)よりやや安い。ただし本体サイズと重量は大きくなる
価格:61,000円(標準版)/重量:約177.7g/防水:12m(潜水ケース使用で60m)
Insta360 X6|船上・カヤックを丸ごと記録するなら

2026年8月12日発売の360°カメラで118,000円(標準版)。1/1.1インチ相当のセンサーを2つ搭載し、8K50fpsまで記録できます。防水20m、8K30fps時のバッテリーは最大約140分、重量は約196gです。
防水20mという数字は、釣りの中では過剰に見えるかもしれません。ただ、波をかぶる、うっかり水に落とすといった不測の事態を考えると、余裕がある機種のほうが安心して使えます。
- 防水20mで、水しぶきや雨を気にせず固定できる
- 8K30fpsで約140分。日帰り釣行の主要な時間帯を通しで撮れる
- 朝まずめ・夕まずめの薄暗い時間帯でも条件が有利
- 118,000円。釣りの記録用として初めて買う金額ではない
価格:118,000円(標準版)/重量:約196g/防水:20m
Insta360 X5|価格と性能のバランスで選ぶなら

公式ストア価格84,800円。1/1.28インチのセンサーを2つ積み、8K30fpsで記録します。防水15m、重量は約200gです。
日中の釣行を記録する目的なら8K30fpsで十分です。X6との差額を釣具やライフジャケットに回すという考え方も現実的です。
- 記録用途には性能が十分
- レンズが交換できるので、潮風で傷つけても復旧できる
- 朝夕の薄暗い時間帯の余裕はX6が上
公式ストア価格:84,800円/重量:約200g/防水:15m
Insta360 Luna Ultra|釣りには不向きだが使えなくもない

2026年6月10日発売のジンバルカメラで、日本価格は119,800円から。1インチと1/1.3インチ望遠の2眼構成、3軸ジンバル、AIによる被写体追跡を備えます。
自分が竿を持っているときには向きませんが、仲間が釣っているところを撮る側に回るなら話が別です。望遠側があるので、離れた場所からでもランディングの瞬間を大きく写せます。
ただし、正直に言うと釣りの機材としてはあまりおすすめしません。Luna Ultraは公式なIPX等級などの防水性能を持たず、基本的に非防水の機材として扱われています。水しぶきのかかる堤防・磯・船上や、水に近いカヤックでは、故障のリスクがそのまま残ります。水没時の修理費を抑える有償の補償プラン(FlexiCare)は用意されていますが、これは防水性能そのものを補うものではありません。
- 公式な防水性能がなく、基本的に非防水として扱われています。水しぶきや浸水のリスクがある釣り場では、故障を覚悟する必要があります
- 撮影中は手に持って操作するので、自分の釣りとは両立しません
- 119,800円からと高価
日本価格:119,800円〜/レンズ:1インチ+1/1.3インチ望遠の2眼/2026年6月10日発売
当サイト限定 Insta360公式ストア特典キャンペーン実施中!
Insta360公式のご協力のもと、下記限定リンクからのご購入で、この記事限定の特典をプレゼントしています。
| モデル | 限定特典 | 通常価格 | 特典リンク |
![]() Insta360 X6 | X6レンズ交換キット(ダブルレンズ) 5,800円相当 ※在庫により変動・カート画面で確認 | 118,000円 ※セール対象外 | 購入する |
![]() Insta360 X5 | ![]() 8,000円相当 ※一時的に在庫切れ | 76,300円 セール価格(〜9/6) | 購入する |
![]() Insta360 X4 Air | ![]() X4 Air バッテリー 6,800円相当 | 48,400円 セール価格(〜9/6) | 購入する |
![]() Insta360 Ace Pro 2 | ![]() Ace Pro2バッテリー 6,000円相当 | 53,700円 セール価格(〜9/6) | 購入する |
![]() Insta360 GO Ultra | ![]() バイク撮影キット 7,800円相当 | 58,300円 セール価格(〜9/6) | 購入する |
![]() Insta360 GO 3S | 3,600円相当 | 47,600円 セール価格(〜9/6) | 購入する |
![]() Insta360 Luna Ultra | 限定特典なし(7/27時点) ※最新の特典・セール情報は公式ページをご確認ください。 | 119,800円 | 購入する |
(早期終了、特典内容の変更の可能性があります)


【Smile Sale開催中:2026年8月28日〜9月6日】上記のセール価格は期間中の公式ストア価格です(X6は対象外)。各特典は在庫状況により変動します(品切れ・復活の場合があります)。付与の有無は購入前にカート画面でご確認ください。
(カート画面に特典が表示されていれば適用されています)
購入先による価格差はInsta360をどこで買うか比較した記事にまとめてあります。
釣りのスタイル別・どれを選ぶ?

| 釣りのスタイル | 効くのは | 候補 |
|---|---|---|
| 堤防・岸釣り | 両手をあけて長時間撮る | ウェアラブルカメラ(GO Ultra) |
| 船釣り | 揺れる船上に固定して全方向を記録 | 360°カメラ(X6・X5) |
| カヤックフィッシング | 狭いスペースで撮り逃さない | 360°カメラ(防水性能で選ぶ) |
| 仲間との釣行 | ヒット・ランディングを大きく撮る | ジンバルカメラ(Luna Ultra) |
| まず試してみたい | 低価格で両手をあける | ウェアラブルカメラ(GO Ultra) |
釣りで注意したいこと
- 水没・落下対策:ストラップやテザーで機材を体や船体につないでおく。海に落とすと基本的に戻ってきません
- 船釣りのルール:船長や船宿によって撮影の可否や注意事項が異なります。乗船前に確認してください
- 塩害対策:海水を浴びたら真水でしっかり洗い流す。防水性能があっても、塩の結晶が可動部に残ると故障の原因になります
- バッテリーと予備:長時間の釣行では、予備バッテリーか大容量のモバイルバッテリーを用意しておく
- 他の釣り人の映り込み:混雑した釣り場では、周囲の人が写り込みます。公開する前に確認してください
よくある質問
Q. 結局、釣りに何を買えばいいですか?
A. 一人で竿を持ちながら撮りたいならGO Ultra、船やカヤックに固定して周囲ごと記録したいなら360°カメラです。両方欲しい場合は、まずGO Ultraから試すのが現実的だと思います。
Q. ヒットの瞬間を確実に撮る方法はありますか?
A. 完全に保証する方法はありませんが、装着したウェアラブルカメラで回し続けておく、または360°カメラで固定しておくのがいちばん撮り逃しが少ない方法です。手動でシャッターを切る撮り方では、どうしても間に合わないことがあります。
Q. 海水に浸かっても大丈夫ですか?
A. 機種ごとに防水性能が決まっているので、必ず対応水深を確認してください。防水性能があっても、使用後の真水洗浄は塩害対策として重要です。
Q. カヤックフィッシングで気をつけることはありますか?
A. スペースが限られるので、固定する位置と強度が重要です。転覆の可能性も考えて、機材は必ずテザーで船体か自分の体につないでおいてください。
Q. 買う前に試せますか?
A. レンタルで先に試す方法をまとめています。自分の釣りのスタイルに合うかどうかは、1回の釣行で使ってみるとはっきりします。
まとめ
釣りの撮影で外せない条件は「両手がふさがっていても撮れること」です。ここさえ押さえれば、機材選びで大きく迷うことはありません。
- 竿を持ったまま撮り続けたい → ウェアラブルカメラ(GO Ultra)
- 船やカヤックの上を丸ごと記録したい → 360°カメラ(X6・X5)
- 仲間の釣行をきれいに撮りたい → ジンバルカメラ(Luna Ultra)
水没・落下の対策だけは、機材選びより先に決めておいてください。海に持ち出す道具である以上、ここを怠ると撮影どころではなくなります。









