バイクライフ・購入ガイド

大型・中型バイクが「重い」と感じたら|60代・70代から125ccに乗り換えるという選択

ハンターカブCT125のおすすめカスタム9選!実用性と見た目を両立した「正解」装備レビュー

MONKEY HEAVEN

東京在住のアウトドア好き。バイク・車のカスタムやキャンプギアの魅力を、大人な遊び心を大切に発信中。 雑誌「モトモト」「カブOnly」での連載や、SNS(YouTube 4万人/Instagram 1.5万人)を通じて、趣味を深く楽しむコミュニティを広げています。

「昔は400ccや大型に乗っていたけれど、最近は車庫から出すだけでも重く感じるようになった」
「長距離ツーリングより、近所を気軽に走りたい」
「バイクを降りるつもりはない。ただ、もう少し軽いバイクに乗り換えたい」

そう感じ始めた人にとって、125ccクラスは有力な選択肢になります。この記事は「シニアにはこれがおすすめ」という話ではありません。年齢や体力に合わせて、バイクとの付き合い方を変えるという考え方を、実際に125ccを2台所有している立場から書いたものです。

シートにヘルメットを置いたモンキー125

昔は大きなバイクに乗っていた人ほど、125ccの魅力を感じる?

筆者が所有するトリコロールカラーのFTR223

先に自分のことを正直に書いておきます。私は38歳で、体力を理由にバイクを乗り換えたわけではありません。ですから「年齢を重ねたから小さいバイクに」という話を、当事者として語れる立場ではないんです。

ただ、バイク歴でいうと昔はエストレヤ(250ccクラス)に乗っていて、今はモンキー125とハンターカブ(CT125)、それに中古で買ったFTR223(223cc)を持っています。つまり、軽いバイクと重いバイクを同じガレージに並べて、毎回どちらかを引っ張り出しているわけです。

この状態で暮らしていると、はっきり分かることがあります。「どれに乗るか」を決めているのは、その日の気分よりも“出すのが面倒かどうか”だということ。ちょっとコンビニまで、という日にFTRを選ぶことはまずありません。モンキーかハンターカブに手が伸びます。

レンタルでGB350に乗ったこともあります。車両重量179kg。またがってしまえば重さは気にならないのですが、押して動かす、向きを変える、という「乗る前後の作業」は明らかに別物でした。モンキー125は104kgですから、その差は75kg。人ひとり分です。

だから「昔は大きいバイクに乗っていた」という人ほど、125ccに乗ったときの身軽さに驚くのだと思います。これは「小さい=物足りない」ではなく「小さいから気軽」という価値です。スペック表を見比べても、たぶんこの感覚は伝わりません。

道の駅やコンビニで、60代以上の人から「そのバイクいいね」と声を掛けられる

CT125ハンターカブに荷物を積んで立ち寄ったところ

これは記事を書こうと思ったきっかけでもあるのですが、モンキー125やハンターカブで道の駅やコンビニに立ち寄ると、年上の方から声を掛けられることが本当に多いんです。

内容はだいたい似ています。「昔は大きいバイクに乗っていた」「今は体力的に大型はきつくてね」「こういうバイクなら、また乗ってみたいな」。この3つがセットで出てきます。

そのたびに思うのは、同じことを考えている人は、実は相当な数いるんじゃないかということです。バイクが嫌いになったわけでも、飽きたわけでもない。ただ、今の自分に合うサイズのバイクが視界に入っていないだけ。声を掛けてくる方の表情を見ていると、そう感じます。

この記事は、そういう会話の続きのつもりで書いています。

大型・中型バイクが「重い」と感じるようになったら

車両重量179kgのホンダGB350

「重い」とひとことで言っても、実際に負担になっている場面は人によって違います。自分がどこで引っかかっているのかを分けて考えると、乗り換えの判断がしやすくなります。

車庫から出す・押すのが大変

いちばん多いのがここです。走っている最中ではなく、エンジンを掛ける前に力を使う。車庫や駐輪場に傾斜があると、それだけで一仕事になります。私もFTR223を奥から引っ張り出すときは、少し身構えます。

駐車場での取り回しが怖くなる

狭いスペースでの押し引き、砂利の上での方向転換、隣の車との距離。重い車体は一度バランスを崩すと踏ん張りが効きません。「倒したらどうしよう」という不安が先に立つようになったら、それは体力より先に気持ちの負担になっています。

Uターンや低速走行に不安を感じる

目的地を間違えて戻りたいのに、道幅が足りずUターンをためらう。信号待ちからの発進で足が滑りそうになる。低速域は車重と足つきがそのまま効いてくる領域なので、ここに不安があると走行ルートの選び方まで変わってきます。

長距離より近場を走ることが増える

これは負担というより、走り方そのものの変化です。高速を使って遠くまで、という乗り方から、下道で近所を、という乗り方に自然と移っていく。そうなると、大型バイクの得意分野を使わないまま維持していることになります。

「乗るまで」が面倒になってしまう

そして最終的にここに行き着きます。乗れば楽しいのに、乗り出すまでの手間を考えると腰が上がらない。乗る回数が減り、バッテリーが弱り、さらに乗らなくなる。この流れが一番もったいないと思っています。

125ccに乗り換えるメリット

モンキー125・ハンターカブ・ダックス125の3台を並べたところ

車体が軽く取り回しやすい

モンキー125は104kg、ダックス125は107kg、クロスカブ110は107kg(いずれもHonda公表値)。GB350の179kgと比べると、70kg以上軽い計算になります。この差が効いてくるのは、走っている時間ではなく、押して動かしている時間です。

気軽に乗り出せる

軽いと「ちょっと出すか」のハードルが下がります。結果として乗る回数が増える。所有していて一番実感しているのはこの点で、バイクの満足度は年間の走行距離より、乗った回数で決まる気がしています。

街中で扱いやすい

渋滞、信号、路地。125ccクラスは車体が小さいぶん、街中でのストレスがはっきり減ります。駐輪スペースの選択肢が増えるのも実用面では大きいところです。

維持費を抑えやすい

125cc以下は車検がありません。税金や保険も含めた維持費は、大型・中型と比べると軽くなります。具体的な金額は乗り方と保険の入り方で変わるので、実際の内訳は下記の記事にまとめてあります。

「ちょっとそこまで」が楽しい

これが一番伝えたいところかもしれません。目的地がなくても成立するのが125ccクラスの良さです。コンビニまでの5分、川沿いを30分、道の駅で缶コーヒー。それだけで「今日は乗ったな」と思える。大型で同じことをすると、なんとなく物足りなくなってしまうんです。

ただし注意点があります。「125ccなら必ず軽い」わけではありません。後述しますが、ハンターカブ(CT125)は118kg・シート高800mmで、同じ125ccでもモンキー125とはまったく別のバイクです。クラスではなく車種で見てください。

125ccに乗り換えると「物足りない」と感じることはない?

クロスカブ110の車体デザイン

正直に書きます。125ccにすれば全部解決、ということはありません。

  • 高速道路・自動車専用道路を走れない。移動時間は確実に増えます
  • 大型のような速度域の余裕はない。合流や追い越しでは気を使います
  • 長距離・高速主体のツーリングには向かない
  • 車種によってはシート高が気になる(CT125は800mm。GB350と同じ数値です)
  • 同じ125ccでも重量感はかなり違う(104kg〜118kg)
  • モンキー125は1名乗車。二人乗りをするなら車種が絞られます

ですから判断の順番は「年齢」ではなく「これからどう乗るか」です。年に数回でも高速を使って遠出したいなら、125ccは不便に感じるはずです。逆に、走る範囲が下道の日帰り圏内に収まっているなら、大型の性能はほとんど使っていないことになります。

125ccに乗り換えるなら、どんなバイクがいい?【タイプ別】

モンキー125とダックス125を並べて比較しているところ

ランキングにはしません。性格がまったく違う4台なので、どれが上かではなく、どれが自分の使い方に合うかで見てください。所有しているのはモンキー125とハンターカブの2台で、クロスカブ110とダックス125はレンタルで乗った経験にもとづいて書いています。

モンキー125|軽快に街中を楽しみたい人

街中に停めたモンキー125

104kg/シート高776mm/495,000円(Honda公表値)。今回の4台で最軽量です。私が所有していて、いちばん「気軽に出せる」のがこの1台。取り回しは自転車の延長のような感覚で、車庫からの出し入れで身構えることがありません。

足つきはシート高776mmという数字以上に良く感じます。ただし1名乗車で、荷物を積む前提の設計でもありません。ツーリングに使うならキャリアやシートバッグを足すことになります。

向いている人:走る距離より「乗る回数」を増やしたい人。街と近所を楽しみたい人。

ハンターカブ(CT125)|街乗りからツーリングまで楽しみたい人

CT125ハンターカブにキャンプ道具を積載したところ

118kg/シート高800mm/495,000円(Honda公表値)。4台の中では最も重く、シートも高い。ここは正直に書いておきます。「軽いバイクが欲しい」という理由だけで選ぶと、期待とズレます。

そのかわり積載力と長距離での安定感は別格です。私はキャンプ道具を積んで出かけるときは必ずこちらを選びます。低速トルクに余裕があるので、荷物を積んでも走りが破綻しません。「近所も走るけれど、たまには遠くにも行きたい」という人には、この1台が中心になります。

向いている人:荷物を積む人。日帰りより少し先まで行きたい人。足つきに不安がない人。

クロスカブ110|軽さと実用性を重視する人

クロスカブ110のヘッドライトとウインカー周り

107kg/シート高784mm/412,500円(Honda公表値)。※この1台は所有しておらず、HondaGO BIKE RENTALで1日レンタルして街乗りと軽いダートを走った経験にもとづいて書いています。

乗り出してまず思ったのは「軽い」でした。ハンターカブと11kgしか違わないはずなのに、体感の差はそれ以上。ハンターカブは乗るのに少し気合がいるのに対して、クロスカブは何も考えずにまたがれる感覚があります。カブ系の自動遠心クラッチなので、左手の操作もありません。

価格も4台で唯一40万円台前半です。街での買い物や通勤という使い方なら、正直これで十分すぎるほど。逆に言えば「便利すぎて、趣味としての手応えは薄いかもしれない」という面もあります。ここは好みが割れるところです。

向いている人:とにかく軽さと扱いやすさを優先する人。日常の足として使う人。

ダックス125|ゆったり乗りたい人

海沿いに並べたダックス125とモンキー125

107kg/シート高775mm/495,000円(Honda公表値)。※こちらも所有はしておらず、レンタルしてツーリングに出かけた経験にもとづいています。

走り出した瞬間の印象は「軽い、そして楽」。ダックス125も自動遠心クラッチで、シート幅が狭いぶん足つきの安心感はモンキー125より上に感じました。ロングシートなので二人乗りにも対応します。所有している2台と比べても、いちばんのんびり、いちばん気楽に乗れるバイクでした。

裏を返すと「操っている感」は薄めです。そこを物足りないと取るか、楽でいいと取るかで評価が分かれます。

向いている人:クラッチ操作から解放されたい人。景色を眺めながらトコトコ走りたい人。二人乗りをしたい人。

モンキー125・ハンターカブ・クロスカブ110・ダックス125をどう選ぶ?

モンキー125ハンターカブ
CT125
クロスカブ110ダックス125
型式8BJ-JB058BJ-JA658BJ-JA608BJ-JB06
車両重量104kg118kg107kg107kg
シート高776mm800mm784mm775mm
タンク容量5.6L5.3L4.1L3.8L
メーカー
希望小売価格
495,000円495,000円412,500円495,000円
クラッチマニュアル自動遠心自動遠心自動遠心
キャラクター趣味性・所有感実用+冒険実用・日常の足のんびり・気楽
取り回し◎ 最軽量△ 4台で最重◎ 軽快◎ 足つき良好
積載性△ 要追加パーツ◎ 標準で強い○ キャリア標準△ 控えめ
長距離
街乗り

※型式・車両重量・シート高・タンク容量・価格はHonda公式サイトの主要諸元(2026年8月時点)にもとづきます。取り回しや積載性などの評価は、所有・レンタルを通じた筆者の主観です。

数字だけ見ると4台とも「軽い125cc」ですが、実際に差が出るのはクラッチ操作の有無と積載性です。左手の操作をなくしたいなら自動遠心クラッチの3台、操る感覚を残したいならモンキー125、という分け方がいちばん実態に近いと思います。

「大型バイクを降りる」のではなく「バイクを楽しむ方法を変える」

CT125ハンターカブのサイドビュー

排気量を小さくすることは、バイクを諦めることではありません。ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。

大型バイクの楽しみが「遠くまで、速く」だとすれば、125ccの楽しみは方向が違います。

  • 近所をあてもなく走る
  • 気になっていたカフェに行く
  • 道の駅で缶コーヒーを飲んで帰ってくる
  • 荷物を積んでキャンプに出かける
  • 写真を撮りに行く
  • 街を散策する

どれも大型バイクでもできますが、「わざわざ大型を出すほどでもないな」と思ってしまう用事ばかりです。125ccはこの領域を全部拾ってくれます。乗る理由が増えるので、結果的にバイクに触れている時間が長くなる。

速さや排気量だけがバイクの価値ではない、というのは使い古された言い方ですが、実際に軽いバイクを持ってみると、これが精神論ではなく生活実感として分かります。

125ccへの乗り換えを考える前に確認したいこと

身長175cmの筆者がモンキー125にまたがって足つきを確認しているところ

乗り換えを決める前に、この8つを自分に当てはめてみてください。年齢は判断材料に入れなくて構いません。

  • 今のバイクでいちばん負担なのは何か(重さ/足つき/取り回し/乗るまでの手間)
  • 車重はどこまでなら扱えるか(100kg台前半か、120kg前後か)
  • 足つきに不安はないか(775mmと800mmでは体感が変わります)
  • 高速道路を使うか(使うなら125ccは選べません)
  • 長距離ツーリングを続けたいか
  • 荷物を積むか(積むならハンターカブかクロスカブ)
  • 通勤・買い物にも使うか
  • 自宅の駐輪スペースで無理なく取り回せるか

この8項目に答えると、たいてい候補は2台くらいまで絞れます。そこまで来たら、レンタルで一度乗ってみるのがいちばん確実です。私自身、クロスカブ110とダックス125はレンタルで乗って、はじめて自分の中の評価が定まりました。カタログの数字だけでは、あの「軽さ」は分かりません。

また、乗り換えとなれば今のバイクをどうするかという話になります。売る・売らないは金額を見てから決めればいいので、先に相場だけ把握しておくと予算が組みやすくなります。

自分のバイク、今はいくらになる?

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よくある質問

Q. 大型二輪免許を持っていれば125ccにも乗れますか?

乗れます。上位の免許で下位の排気量はカバーされるので、新たに免許を取り直す必要はありません。免許を返納するのではなく、乗る車体だけを軽くするという選択ができます。

Q. 125ccだと二人乗りはできませんか?

車種によります。ハンターカブ・クロスカブ110・ダックス125は二人乗りに対応していますが、モンキー125は1名乗車です。タンデムの予定があるなら、ここは購入前に必ず確認してください。

Q. 大型から125ccにすると、物足りなくなりませんか?

走る場所によります。高速主体なら間違いなく物足りません。ただ、下道で近所を走るのが中心になっているなら、むしろ乗る回数が増えて満足度は上がることのほうが多いはずです。

Q. 大型を手放さずに125ccを増やすのはアリですか?

アリです。私自身、125cc2台と223ccのFTR223を並べて持っています。用途で使い分けると、どちらの良さも消えません。保管場所と維持費の問題さえクリアできるなら、いきなり手放す必要はないと思います。

まとめ|60代・70代でもバイクはまだ楽しめる

サイドバッグを装着して出かけるモンキー125

「昔は大型バイクに乗っていたけれど、今はちょっと重い」。そう感じたときに考えたいのは、降りるかどうかではなく、どうすればこれからもバイクに乗り続けられるかです。

125ccクラスは、そのための現実的な選択肢になります。車庫から出すのが億劫でなくなるだけで、乗る回数は驚くほど変わります。私はモンキー125とハンターカブに乗っていて、それを毎週のように実感しています。

道の駅で声を掛けてくださる方に、いつも同じことを言っています。「一度レンタルで乗ってみてください」と。軽さは、数字ではなく手で分かります。

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東京在住のアウトドア好き。バイク・車のカスタムやキャンプギアの魅力を、大人な遊び心を大切に発信中。 雑誌「モトモト」「カブOnly」での連載や、SNS(YouTube 4万人/Instagram 1.5万人)を通じて、趣味を深く楽しむコミュニティを広げています。

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